予約の取れない「malca」の北野シェフが食材、料理、空間、サービス、すべてにおいてテンションMAXなイタリアンをオープン!
食べた瞬間「うまいっ!」と感じる至極の料理
メニューには35品ほどの魅力的な料理名が並びます。胃袋が無限大だったら上から全部と言いたいくらい! 今回はその中から北野シェフおすすめの4品をご紹介します。こちらは「純血但馬経産牛のタルタルのブルスケッタ」です。
薄くスライスしたパンにニンニクオイルを塗りオーブンで焼いたラスクに、淡路島洲本の三坂雅啓さんが育てた但馬牛をタルタルにしてケッパーを混ぜ、パルミジャーノチーズと西洋山葵を削りかけのせています。豪快にパクリとすれば、肉のうまみ、ケッパーの酸味、パルミジャーノのコク、西洋山葵のまろやかな辛み、ラスクのサクサクとした食感が織りなすハーモニーにテンションは急上昇!
「malca」のスペシャリテである「キャビアの冷製カッペリーニ」は、メニューを決める際に試食した北野シェフが「やっぱりおいしい!」とこちらでも供されることに。
ラトビア産の「オシェトラキャビア」はこれだけこんもりのせても塩味がとてもまろやか。熟成させたかのようにとろけます。アサリの出汁を吸わせたカッペリーニに絡み、極上の味わい。
「ボスカイオーラ」とは「木こり風」というイタリア語に由来した、断面が木目に似ているツナと、きのこをたっぷり使った料理。「tens.」では豊洲屈指の鮪仲卸「やま幸」の本鮪で作った自家製ツナと4種類のきのこをたっぷり使って仕上げます。
普通はツナにすることなんてありえない最上級の本鮪は脂がのって“しっとりふわとろ”。シャキシャキとしたきのことの食感のコントラストに舌が喜びます。ケッパーの酸味をアクセントにしたトマトソースが手打ちのカサレッチェによく絡み、目が覚めるおいしさです。
北野シェフといえば炭焼きは外せません。本日は淡路島の三坂さんが育てた月齢84カ月の純血但馬経産牛のリブロースを30~40分かけてじっくりと炭火で焼き上げました。
ナイフを入れた瞬間、これは絶対においしい!と直感し、食すとそれは確信に変わります。肉の中に閉じこもっていた肉汁がジュワッと広がったかと思うと、赤身のうまみと脂の甘さが押し寄せる。この無限ループに食べる手が止まりません。