“サブスク乱立”に“放映権料高騰”も…「スカパー!」運営会社が最高益 意外過ぎる「稼ぎ頭」とは
“稼ぎ頭”は「宇宙事業」
米倉 一方で、まだまだニーズを感じる領域もあります。Amazonプライム・ビデオのような「動画配信サービス」には高い需要があって、われわれも「放送」にとどまらず、配信形式のコンテンツも強化しているところです。テレビに差し込むことで、テレビ画面でもサービスを視聴できるようになる「スカパー! プラス ネットスティック」を、この10月からモニター向けに提供し始めました。 森永 たしかに有料配信動画は、日本でもすっかり浸透していますよね。 米倉 あるいは、自然災害によって地上波の放送が見られなくなってしまったエリアでは、われわれが提供するような衛星放送の必要性が高まることもあります。 森永 今年は能登半島地震もありましたが、そのような被災地でも、衛星放送なら安定して情報が得られるわけですね。 米倉 そうなんです。こうした社会的に必要とされるサービスを提供し続けていくためにも、メディア事業全体の引き締めを図っていかなければならないと考えています。 森永 そんなメディアの“引き締め路線”の一方で、宇宙事業の躍進ぶりには目を見張るものがあります。具体的にどのようなビジネスを行っているのでしょうか。 米倉 1989年に民間として日本初となる通信衛星を打ち上げ、現在も17機を地球上空3万6000キロで運用しています。これらの衛星を使用して、さまざまなサービスを提供しているんです。 〈有料記事【「アマプラ」「ネトフリ」の脅威の中でも最高益!? 宇宙事業で稼ぐ「スカパーJSATホールディングス」の謎を森永康平氏が暴く【経済対談】】では、防災や安全保障、飛行機内のWi-Fi、宇宙空間のデータセンターなど、同社の宇宙事業を中心に、経営の核心に迫っている〉 デイリー新潮編集部
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