自民党議員CAにカスハラ?反論ブログが致命的な理由 相手の立場に立つべき時に意固地に映らない技
行動のマズさもさることながら、現代社会では事後対応のマズさが致命的になることもある。立ち回りによっては松本人志氏は今ごろテレビに復帰していたかもしれないし、「集団自決」発言で非難された成田悠輔氏も、もう少し要職に就けていたかもしれない。近頃、また事後対応にミスをした人物が登場した。自民党所属の参院議員、長谷川岳氏だ。 CAに対してカスタマーハラスメントをはたらいたとされる長谷川氏は、それに対して自身のブログで反論。しかし、この反論が結果として人物の非を決定づける印象を与えてしまい、長谷川氏をめぐっては3月24日現在、非難の声が高まるようになっている。 【この記事の他の画像を見る】
長谷川氏のブログは、何がマズかったのか。大学の人気講師として、YouTuberとして、さらには起業家としてプレゼンで道を切り拓き、その知見を『一生使えるプレゼンの教科書』として発表した中川功一氏が、その問題点を浮き彫りにする。 ■問題のブログとその経緯 ことの発端は、歌手・吉幾三氏による告発である。さる国会議員と飛行機に乗り合わせたが、横柄な態度でCAに高圧的なクレームをつけていた、もう少し議員として節度ある行動をしてほしい。そのような内容を、あくまで相手の名前を伏せて、YouTubeに投稿した。
だが、その後も氏の態度は改まらなかったらしい。CAから被害を訴える連絡が吉幾三氏に入ったことで、氏の姿勢を正していただきたいとして、実名を出して動画で糾弾。その動画の中では、長谷川氏に対して航空会社の中で対策マニュアルすら作られていたということが明らかにされた。 動画が出ると、長谷川氏には批判が殺到。これに対し、長谷川氏はブログで反論を行う。タイトルと、最初の2段落ほどを引用しよう。私の目から見れば、この最初の部分だけで取り返しのつかないレベルで豪快に失敗しているのだが、皆さんは何がいけないのか、わかるだろうか。恐らくは皆さんも直感的に「何か、良くないな」とは感じるだろうが、その違和感の原因どこにあるのだろうか。