反抗期の子ども、「うざっ!」と言われたら…人気スタイリストが語る、大学受験サポート
スタイリスト、編集者として幅広く活躍する大草直子さん。23歳の長女と18歳の長男は、今年の春、それぞれ大学院と大学に進学しました。受験期と反抗期が重なったときの対処法、子どもたちのファッションに対する考え方などについて、話を聞きました。 【写真】大草さんの家族。左から長女、大草さん、長男、夫、次女
――この春、息子さんが大学を受験したということですが、第一志望の合格発表までは、どのような心境で過ごしましたか。 受験した大学の中で、第一志望の合格発表が最後だったんです。それまでに何校か合格はしていたので「もう浪人はないね」という安心感はありましたが、親として「息子が決めた目標を達成するところを見たい」という思いもありました。だから第一志望に合格したと連絡をもらったときは、とてもうれしかったです。月並みですけど、本当によくやったな、と思いました。 ――合格できるか、不安な気持ちはありませんでしたか。 私は100%合格すると信じていましたし、そういう「念」を送るのも親の役割だと思っていました。模試では、第一志望校の合格可能性がD判定だったこともあります。でもその後は本人も、自分を追い込んで、やりきったという実感があったはずです。そうじゃなければ、18歳の思春期の男の子が母親をハグして「ありがとう」なんて言いませんよ。それに、そこまでやりきったのであれば、万が一、第一志望が不合格で、第二、第三志望の大学に通うことになったとしても、そこで自分がやりたいことを見つけられるだろうとも思っていました。 ――ご主人は外国の方ですが、息子さんの大学受験にはどのように関わっていましたか。 とにかくびっくりするくらい、子どもを信じていましたね。もちろん、日本の大学の学部や入試のシステムを完全に理解しているわけではありませんし、言葉で多くを語るわけではないのですが、1ミリも疑う余地なく、「すべてうまくいくから大丈夫」と信じていることは、見ていてわかりました。生活も子どもとの会話もすべていつも通り。普段の生活と同じ過ぎて、受験直前の息子をスノボに誘っていたくらいですからね。さすがの息子も「今はやめて」と断っていましたけど(笑)。 ――夫婦の意見が割れることは、ありませんでしたか。 まったくなかったです。夫と私の受験に対するスタンスは、息子にとってちょうどいいバランスだったんじゃないかと思います。