反抗期の子ども、「うざっ!」と言われたら…人気スタイリストが語る、大学受験サポート
親子の会話、コツは?
――自分の価値観を子どもに押し付けたくはないけれど、黙って見守るのも難しいという保護者の声も多く聞かれます。保護者世代と今の大学受験では違う点も多いのですが、親はどう対応すればいいと思いますか。 受験って100人いれば100通りのやり方があると思うので、親がいいと思うことを「これがいいんじゃない? やってみたら?」と勧めるのも、悪くないと思いますよ。 大切なのは、一方的に親の意見を押し付けるのではなく、親子でたくさん話をすること。「お父さんはこの大学に行かせたい」「お母さんはこっちの大学がいいと思う」というように夫婦で意見が分かれる場合も、単なる意見の食い違いで終わらせず、子どもと一緒になって話してみればいいんじゃないでしょうか。「お父さんがこう言うんだけど、あなたはどう思う?」って。 ――受験期が反抗期の終わり頃と重なるのも、難しいところですよね。大草さんのお子さんも反抗期はありましたか。 ありました、ありました! もちろんですよ。将来のこととか深い話になると「うざっ」とか言うんですよね、思春期の子って。 ――「うざっ」ですか(笑)。そう言われたら、どうしたらいいのでしょうか。 反抗期の子どもと、ことさら仲良くしようとする必要はないと思いますし、みんなで肩組んで笑おうとか、そんなことをする必要もないと思います。でもやっぱり、コミュニケーションや会話は必要ですよね。話をしないことには、受験は前に進めません。志望校選びのタイミングで出願費用の予算について一緒に話してみるとか、「模試を受けるからお金を振り込んで」と子どもに言われたら、模試について質問をしてみるとか、受験時に必ずあるお金に関するやりとりの中で会話のきっかけを探すのもいいと思います。 でも本音を言えば、反抗期は入試が終わるまではお休みにしてほしいですよね(笑)。「とりあえず今はいったん反抗期をやめて、大学に入ったらまた戻ればいいんじゃない?」と子どもに伝えてみるのはどうでしょう。受験は会話するチャンスですよね。話すことがたくさんありますから。