巻き爪・陥入爪は放置するとどうなる? 深爪がよくないって本当?【医師解説】
巻き爪・陥入爪の矯正治療って? 期間はどのくらいかかるの?
編集部: 矯正治療について、もう少し詳しく教えてください。 池田先生: 例えば当院では、ワイヤーによる矯正治療を採用しています。爪の表面に、横方向にスプリングの弾性ワイヤーを装着します。 爪自体が曲がっていても、ワイヤーの「真っ直ぐになろうという力」が常に働いているので、少しずつ巻き込んだ爪が改善されていくという治療です。これにより、極度に曲がっている爪も切ったり、抜いたりする必要がなくなりました。 編集部: 期間はどのくらいかかりますか? 池田先生: ワイヤーを装着した爪は、数カ月かけて本来の形状に矯正されます。当院ではワイヤーを入れたあと、だいたい2カ月後に最初のチェックをお願いしています。 爪の厚さや症状によっては、ワイヤーの交換が必要になる可能性もありますが、1回の治療で終了する人もいます。 編集部: 矯正治療の注意点などはありますか? 池田先生: 爪そのものに、ワイヤーを装着するスペースが必要なので、爪の白い部分を2mmほど伸ばしておく必要があります。あとは、保険適用外となりますので、費用がやや高額に感じられるかもしれませんね。
編集部まとめ
ハイヒールや深爪が、足ゆびの炎症や化膿につながる可能性があるのですね。外科的治療だけだと、一旦は良くなっても繰り返すことが多いことにも驚きました。まずは深爪をしないこと、そしてもし痛みや腫れなどを感じたら、早めに受診することが大切とのことでした。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
【この記事の監修医師】 池田 雄次 先生(ふらットクリニック稲毛) 千葉大学医学部を卒業後、国立千葉病院(現・国立病院機構千葉医療センター)、塩谷総合病院(現・国際医療福祉大学塩谷病院)、千葉大学医学部附属病院などで経験を積み、2003年、今の「ふらットクリニック稲毛」の前身である「医療法人以仁会小中台クリニック」院長となる。2022年より、院名「ふらットクリニック稲毛」の院長となる。院名は、医療者と患者さんが平らな関係(フラットな関係)であり、ふらっと立ち寄っていただける医療機関を目指し、名付けられている。
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