歩行者通行量、約1000人増加 福島市、利便増進道路の社会実験
福島市がJR福島駅前の吾妻通りで行った「歩行者利便増進道路(通称・ほこみち)」の社会実験で、休日の歩行者の通行量が通常より約1000人増加した。沿線の店舗からは「学生の姿が多く見られた」などの意見もあり、市担当者は「にぎわい創出の場としての可能性を示している」とした。 9日の市議会一般質問で市が示した。ほこみちは国の指定制度で、道路の活用に必要な占用許可が柔軟に認められるようになる。社会実験は10月19~27日に行われ、休憩できる場所や出店ブースを設けた。 557人が回答した利用者アンケートでは「設置されたベンチや机が快適だった」との意見が約7割、ほこみちの継続を望む声は約8割あった。 一方、市によると、歩行者と自転車が混雑した点や子どもの飛び出しの心配など、安全面に関する意見が寄せられた。市は、安全対策などハード面の整備や改修が必要とし、運営方法を協議する組織の設立なども含め、ほこみちの指定に向けた取り組みを進める。
福島民友新聞