【DAZN×EL GOLAZO】3連勝で6位浮上!16季ぶりのJ1で東京Vが快進撃を続ける理由とは。城福監督が求め続けてきた”出し切る”こと | Jリーグ
【国内サッカー・ニュース】『DAZN』×『EL GOLAZO』の共同企画『Who’s The Hero』では、毎節の試合から注目選手をピックアップし、DAZN公式Youtubeチャンネルで試合前に収録したコメント映像を配信。今回はリーグ3連勝で6位まで浮上してきた東京ヴェルディに迫った。 ●【動画】東京ヴェルディ 城福浩監督&山田楓喜選手インタビュー|明治安田J1第31節「東京V×鳥栖」
開幕前の前評判は決して高くなかった。今季、16年ぶりにJ1の舞台に返り咲いた東京ヴェルディだが、開幕前の順位予想では20位という最下位予想する声も少なくなかった。しかし、30試合を終えて11勝11分け8敗で勝ち点44を積み上げて6位という開幕前の予想を上回る大躍進を見せている。なぜ、いまヴェルディは強いのかー。城福浩監督とチームの中心選手であるMF山田楓喜の言葉から紐解いた。 シーズン開幕は周囲から厳しい声が寄せられることが多かったことについて城福浩監督は、「世の中がヴェルディは最下位で終わるという評価は理屈にかなっていたと思いますし、僕もそういう風に言っていました」と素直な思いの丈を口にする。 今季、そんなチームをマネジメントしていく上で指揮官がチームに求め続けてきたことは、”出し切る”こと。城福監督は、「一人ひとりがとにかく成長する。それでチームが成長することで、ようやくJ1で戦える。自分に矢印を向けてピッチの上で表現し続けることは相当パッションがないとできないと思うし、これは全員に言っているんですけど、このチームは与えられた時間で自分の全てを出すこと」を大切にしてきた。 自分たちが置かれている状況を正面から受け止め、そして古豪というプライドではなく、常にチャレンジャーとして目の前の試合に立ち向かい続けてきた。 「我々は失うものがないところからのスタートしている。すべての相手がチャレンジャーだというのは我々にとってはポジティブだと思っています」(城福監督)。 その指揮官の思いを体現する選手たちもまた勝ちに飢えている集団だ。チームの中心選手の一人である山田楓喜は、今のチームの強さのワケをこう語る。「ただ試合に勝ちたい人がこのチームに集まって、本気でサッカーしているからこそだと思うので、その思いが他のチームよりもより強いんじゃないですかね」。 そして残り8試合で、更なる高みを目指すチームはモチベーションを失っていない。「チーム全員が一つの試合に向かって毎試合全力で戦っていることがこの順位にいる証明にもなっていると思うし、まだこの順位に満足しているわけではない」(山田)。 リーグ内で走行距離2位の東京Vは、今週末に走行距離1位のサガン鳥栖との対戦を迎える。4連勝が懸かる一戦に向けて指揮官は、「走行距離1位の鳥栖さんに走り勝ちたいという思いはある」と決意を口にする。 その上で鳥栖について「チャレンジャーとして何シーズンもJ1で戦ってきて予算規模以上の成績を出してきたチーム」とリスペクトした上で、「彼らに対してもしっかりチャレンジ精神を持って、走り切るとか、局面で勝ち切るところが勝負のポイントになる」と見据えている。 上昇気流に乗る東京Vは03年以来となるJ1での4連勝を飾れることができるか。その歓喜を掴むべく、チーム全員で最後まで走り切る。