あなたは気づいてる?部下が上司に抱く不満8選 部下は上司への不満を言わないまま辞めていく
1.話を聴かない、自分の意見を一方的に押しつける 2.部下を育てる気がない、丸投げ、結果しか見ない 3.感情的になる、言い方や態度がきつい 4.約束を守らない、言うことがコロコロ変わる 5.人によって態度を変える、えこひいきする 6.責任をとらずに逃げる、決められない 7.仕事が遅い、レスが遅い、仕事ができない 8.指示が曖昧、業務量や締め切りの無茶ぶりがひどい さらに受講生にこんな問いかけをします。 「上司は部下からこの不満を持たれていることに気づいていると思いますか?」
するとほとんどの受講生が「いや、気づいていないと思います。気づいていたら少しは態度を改めるでしょう」と答えます。それは実態としてそうだと思います。 つまり、上司は部下が上記の不満を持っていることに気づかないままマネジメントをし、その不満が原因で部下が離職していることにも気づかないということが、さまざまな現場で起きているのです。 ただ、これはご自身に対しても同様のことが言えます。ご自身も部下から同様の不満を持たれていて、その不満に気づいていない可能性があるのです。
この中でも8つ目の「指示が曖昧、業務量や締め切りの無茶ぶりがひどい」は離職に直結するため、とりわけ注意が必要です。 ■仕事が速い人はついつい部下を精神的に追い込む Web制作会社を離職したK氏は、離職理由についてこう話してくれました。 「前職の上司はとにかく仕事が速い人で、そのペースで仕事を振ってくるので、ついていくのに必死でした。『これ今日中に終わらせて』『あと何分で終わる?』『まだ?』『まだ終わらないの?』『あとこれも今日中に終わらせて』といった一方的な指示と急かすチャットが送られてくるので、精神的に追い詰められていました。あのチャットは夢にも出ました。もはやトラウマですね」
上司からこういったチャットが1時間に何度も飛んでくる状況に強いストレスを覚え、精神的に耐えきれずにK氏は退職しました。 仕事が速い人が自分のペースで仕事を進めようとすると、こういった状況を作ってしまいがちです。また、せっかちな人は部下の仕事が終わるのを待てずに次の指示を出し、さらなるプレッシャーを与えます。それが部下にとっては過剰な負担となるのです。 そのため、「自分は仕事が速いほうだ」と思っている人は、折を見て部下の状況を確認し、必要なフォローをして過剰な負担を強いることがないように留意することが必要です。