バリデーターを購入、ソラナにフォーカスする暗号資産投資会社
米投資会社ヴァルキリー・インベストメンツ(Valkyrie Investments)の元CEOで共同創業者のリア・ウォルド(Leah Wald)氏が率いる暗号資産(仮想通貨)投資会社ソル・ストラテジーズ(Sol StrategiesHODL)は、4つのバリデーターを現金と株式合わせて約1800万ドル(28億円、1ドル155円換算)で買収する。 11月14日の声明によると、トロントを拠点とし、以前はサイファーパンク・ホールディングス(Cypherpunk Holdings)の社名で知られた同社は、ソラナ(Solana)エコシステム内でバリデーターを運用しているコージェント・クリプト(Cogent Crypto)からバリデーターを獲得するという。総額は約1800万ドル、支払いは3分割され、取引完了時に現金100万ドルと同社株約100万ドル相当が支払われ、残りは3年間にわたって株式で支払われる。 ソル・ストラテジーズはコージェント・クリプトからソラナ(SOL)、スイ(SUI)、モナド(MONAD)、アーチ(ARCH)のバリデーターを購入、投資額の大半はソラナのバリデーターに集中している。 バリデーターは、ソラナやイーサリアム(Ethereum)のようなプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンのセキュリティを維持するために、ネットワークの暗号資産を一定量ステーキング(預け入れ)することでトランザクションを処理する。本質的にビットコイン(Bitcoin)などのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ブロックチェーンにおけるマイナーのような役割を果たす。 ソル・ストラテジーズは数年前からデジタル資産分野に積極的に投資しており、アニモカブランズ(Animoca Brands)をはじめ、幅広く投資している。同社はリア・ウォルド氏がCEOに就任した後、単にデジタル資産に投資するのではなく、ソラナへの投資にシフトし、ステーキング報酬とソラナベースのプロジェクトへの間接的なエクスポージャーを投資家に提供している。同社は最近、約1億3000万ソラナ(3220万カナダドル、35億5000万円)を保有していると発表した。 数多くのミームコインが誕生しているソラナは最近、大手金融機関の関心を集め始めている。フランクリン・テンプルトンやシティバンク、ソシエテ・ジェネラルといった多くの大手金融機関が昨年9月、ソラナ最大の年次カンファレンス「Breakpoint」でソラナベースの新規プロジェクトを発表した。 「今回の購入はソル・ストラテジーズのステーキング能力を大幅に拡大し、大手金融機関や分散型アプリケーション向けの次世代ブロックチェーンとしてのソラナの評価を強化する」とソル・ストラテジーズのリア・ウォルドCEOは述べた。 TradingViewによると、同社の株価は今年900%超の上昇を見せている。ソラナは113%上昇している。 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:リア・ウォルドCEO(Sol Strategies)|原文:Ex-Valkyrie CEO Leah Wald's Investment Firm Buys Four Validators, Including Solana Network's, for Nearly $18M
CoinDesk Japan 編集部