日本版「脱炭素テック」を標榜、エネチェンジの壮大な野望
ENECHANGEが手がける電力・ガス切り替えプラットフォームサービス「エネチェンジ」(画像:ENECHANGEの公式HPより)
脱炭素化やデジタル化の進展により、エネルギー業界はかつてない大変革に直面している。 温室効果ガスである二酸化炭素を大量排出する火力発電を主体とする電力会社は経営が悪化し、発電所の閉鎖が相次ぐ。その反面、テスラなどの電気自動車(EV)メーカーや洋上風力発電など再生可能エネルギーを主体とする電力会社、EV充電インフラ企業、蓄電池メーカーなどが「脱炭素テック」として投資家から期待を集めている。 アメリカのナスダック市場では、売り上げを計上していない蓄電池分野のスタートアップ企業の時価総額が1000億円を超すほど資金が集まっている。 ひるがえって日本では、脱炭素テックと呼べる企業は数えるほどしかない。そのうちの1社が2020年12月に東証マザーズ市場に上場したENECHANGE(エネチェンジ、 4169 )だ。
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岡田 広行