砂をかかない、お尻を床につけ引きずる 2匹目の猫「ハナ」がするトイレでの行動
マーキング?はちへの主張?
ハナがお尻を引きずった跡が、廊下のトイレからリビングに向かってうっすらついているのを見つけると、きれい好きのツレアイは悲鳴を上げる。 「またハナがお尻を床で拭いている!ウンチをこすりつけている!」 ハナもはちも、私の猫なので、2匹が粗相をしたら後始末をするのは私だ。その掃除の仕方がいい加減だと、またツレアイは文句を言う。たまに、排泄物のかけらが床に転がっていることもあり、ことが大きくならないよう、私はツレアイが見つける前に処理している。 猫が排泄物を隠す習性は、その強烈な臭いから自分の居場所を敵に知られないようにするための本能だといわれる。だが家猫の場合は、しないことも珍しくはないらしい。 その理由についてネット上にはいろいろと掲載されているが、確かなものはないようだ。 私は、ハナが自分の存在をアピールするためのマーキングの一種では、と考えた。するとツレアイは、次のように推察した。 「僕は自分がもし猛獣のいない無人島に1人でいたとしても、排泄物は埋めるな。不潔だし臭いがするから。それをハナがわざわざ放置するのは、不快なものを放置することで、他人にその場所に踏み込ませないようにするためじゃないかな。つまり『このトイレは私の場所、入らないで』と、はちに教えるためだよ」 そんなある日のことだった。廊下から臭いがするなと思い見にいくと、案の定、猫トイレの上にちんまりとまとまってこげ茶色のブツが放置してあった。はちより食べる量が少ないハナの排泄物は、一目でわかる。 片付けようとしているとはちがやって来た。ハナのブツの臭いをかぐと、ザッザッと砂をかき、隠しはじめた。すっかり覆われると、自分のトイレの処理したあとのように満足そうに、立ち去った。