ラグビー日本代表、ウルグアイ代表と対戦。ゲームキャプテンは、フランスでプレーする齋藤直人
SO松永は、このツアーのキャプテンだった立川理道に代わっての出場だが「自分としては良いチャレンジになると、ポジティブにとらえています」と話す。「日本代表は(リーグワンの戦いとは違って)準備期間が少ないので、短い時間でいかに理解を深めるかが大事です」。リザーブに入るPR森川由起乙は「ウルグアイはジャッカルする選手が多い」と、ブレイクダウン(ボール争奪戦)で優位に立つため、ボールキャリアーが倒されたところでの素早いサポートが大事だと話していた。ジョーンズHCも「ラックが多くなる試合をしているので、ターンオーバーされないことが大切」とブレイクダウンを課題に挙げた。テンポの良い攻撃をするためには、スムーズなボール出しが勝利へのカギになる。
ウルグアイはスペイン戦から先発で6人の変更。昨年のラグビーワールドカップ(RWC)でナミビアに勝利したメンバーのPRディエゴ・アルベロ、NO8もRWCメンバーのマヌエル・ディアナ、SOにはU20ウルグアイ代表から昇格して今回のツアーに参加するイカロ・アマリロが出場する。ウルグアイも日本同様に2027年のRWCに向かって強化を進めているが、2023年のRWCメンバーも多く残っており、LOマヌエル・レインデカルは205cmの長身選手だ。
日本とウルグアイは過去5戦して日本の4勝1敗。直近の対戦は2022年6月で、東京、福岡で戦って日本が2連勝している。この秋のテストマッチでの日本は簡単に失点するシーンが目立っている。この点は「ゲインラインを切られ過ぎているし、ターンオーバーされ過ぎている」とジョーンズHC。ウルグアイに対してはディフェンスでもプレッシャーをかけ続けたい。キャプテンを務める斎藤直人は「2年前に対戦したが、フィジカルを前面に出してくるチーム。攻撃面ではウルグアイに対してというよりも、自分たちの形をいかに精度高くできるかが課題です」と語った。試合は、11月16日(土)、現地時間14:30(日本時間22:30)にキックオフされる。
村上 晃一