「 そっちが避けるのが当たり前…だと! 」まるでゾンビなスマホ釘づけ族が最悪!いい大人が駅のホームでノロノロ歩いてまで観たいものって一体、何ですか?
「私の会社があるのはビックターミナル。とにかく多くの人が下車します。車内では皆さんスマホに釘付けですが、さすがに降りるときになると良識のある人はスマホをしまうなど、きちんと前を見るのですが…」。 前にいた20代と思わしき男性はスマホを片付けるそぶりを見せなかったと話す。 「なんて言うのかな、物理的に自立していないというか。スマホから眼を離すことなく周りの降りる力に頼りきりになって、下車をしました。周りはある程度のスピード感を持ってホームを歩き出したんですが、彼はホームの途中でいきなりスピードを落としたんです」。 その男性の動きに対応しきれなかった人がぶつかり転倒。頼子さんは倒れなかったもののぶつかってしまい、あわやドミノ倒しのような状況になったというのだ。 「過去に梨泰院で大きな事故がありましたよね。あんなふうになるんじゃないかと思って本当に怖かったです。何より驚いたのが、原因となった男性がそんな状況になってもまるで気にしていないというか、もはや気がついていない感じなんです」。 男は耳からイヤホンを外すことも、スマホから眼を離すこともなかったというのだ。 「恐ろしくないですか?ごめんなさいがないどころか、スマホ観たまんまって。転倒した男性がキレて…」。 ーおいお前!気をつけろよ! その声に逆にイラッとした顔をしていたというのだから、恐ろしい。 【後編】では、男性同士やりとり、そして頼子さんがいつもモヤモヤするという階段での出来事について話を聞いていく。 取材・文/橋本 千紗