冬至に食べたい「7つの食材」管理栄養士が解説|冬に必要な栄養を摂って運気もアップ!
今年も残りわずかとなってきて、秋の土用も終わり寒さが増してきましたが、体調を崩されていないですか?そろそろ、1年に1回の冬至がやってきますが、「冬至ってどんな日で何をするのか?」についてはよく分からない人も多いかもしれません。そこで、今回は冬至について、管理栄養士的視点からご紹介します。 〈写真で見る〉冬至に食べたい「7つの食材」とは ■冬至とは 冬至は太陽の力が1年間の中で1番弱まる日であり、北半球において、日の出から日の入りの時間が1年でもっとも短いため、昼が短く夜が長い日です。冬至は毎年、12月21日か22日であるといわれていますが、2024年は12月21日(土)、2025年は12月22日(月)です。冬至は、別名「一陽来復(いちようらいふく)」ともいわれ、冬が終わり芽吹きの春がやってきたことを願ったともいわれています。 ■冬至に行う習慣とは 冬至には運気を上げる意味でもいくつかの習慣を取り入れることをおすすめします。ぜひ、今年の冬至には取り入れてみてはいかがでしょうか? ■■食べたい!「ん」がつく食べ物7つ 昔から、冬至の日に「ん」のつく食べ物を食べると運がつく「運盛り」といわれており、冬至の七草というものがあります。冬至の七草は、「ん」が2つついているものが集まっていることから、運が2倍つくともいわれ、縁起物ともされています。 1.なんきん(かぼちゃ) 2.れんこん 3.にんじん 4.ぎんなん 5.きんかん 6.かんてん 7.うんどん(うどん) ■■おすすめな柚子湯 もうひとつの冬至の日に「禊(みそぎ)の風習」として行うのが柚子湯です。柚子湯には、運がつく食べ物を食べて、自分自身に運を取り込む前に体を清めるという意味があります。柚子の旬は冬であり、香りが強い時期であることから、邪気を振り払ってくれるともいわれています。加えて、柚子は実がつくまでに長い月日がかかることから、長年の苦労が実りますようにとの願がけも込められているそうです。 ■冬至と言えば「かぼちゃ」は栄養価が高い 冬至の七草ですが、全部を食べるのは難しいという人もいるかもしれませんが、なんきん(かぼちゃ)は食べているという人は多いのではないでしょうか?しかし、かぼちゃ=夏野菜で、夏や秋に収穫のイメージを持つ人も多いかもしれません。それは間違いではありません。今は栽培・保存技術の発達により、1年中同じ野菜を食べることができるようになりましたが、昔は寒い冬は緑黄色野菜が不足してしまう時期でした。そんな中、常温で長期保存ができるかぼちゃは冬に不足しがちな栄養素の補給をできるということで、非常に重宝されました。ちなみに、かぼちゃはカットさえしなければ、直射日光を避けて、風通しのよい場所で2~3ヶ月の保存が可能です。そのため、昔から冬に重宝して食べられていた習慣が今でも続いていると考えられています。 かぼちゃには、食物繊維やビタミン類が豊富に含まれています。特に、体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンが豊富に含まれており、皮膚や粘膜の材料となりウイルスの侵入を抑えることで免疫力アップも期待できるのです。これが「冬至の日にかぼちゃを食べると風邪をひかない」と言われる理由でもあります。 ■冬至の習慣を取り入れて寒い冬を乗り切ろう 冬至は1年に1回訪れる季節の風物詩でもあります。かぼちゃも柚子も冬至の近くでは、スーパーで目にすることも増えるでしょう。験担ぎではありませんが、今年の冬至は柚子湯につかってかぼちゃを食べてみてはいかがでしょうか?余裕があれば、ぜひ、他の冬至の七草も取り入れてみてくださいね。 【参考文献】 文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年 厚生労働省|e-ヘルスネット 山梨県厚生連|健康情報|日本の伝統「冬至」の習慣で運をつけよう! 一般財団法人 日本健康文化振興会|たべもの歳時記|季節の食材 ライター/管理栄養士 亀崎智子 管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)