レッドブルにとっては大きな痛手だ（ロイター）

　F1レッドブルの崩壊が止まらない。 　マクラーレンは24日、レッドブルでレース戦略責任者を務めるウィル・コートネイ氏を獲得したと発表した。 【写真】渋い表情で頭をかくリカルド 　コートネイ氏はレッドブルで20年以上のキャリアを持つ古参で、チームの〝頭脳〟として戦略を統括してきた。そんな最高幹部の一人が、ライバルのマクラーレンに電撃移籍することになり激震が走っている。 　米放送局「FOX」オーストラリア版は「レッドブルにとって、またもや大打撃！　マクラーレンがレース戦略責任者のウィル・コートネイを引き抜いた。これはF1グリッドを揺るがす大きな動きだ」と強調した。 　レッドブルでは内部の権力闘争やコスト削減方針の影響により、重要幹部の退団が続出。〝天才マシンデザイナー〟エイドリアン・ニューウェイ氏はアストンマーティンに、長年スポーツディレクターを務めた〝名将〟ジョナサン・ウィートリー氏も2026年からF1に参戦するアウディの代表就任が決まっている。 　今回のコートネイ氏の電撃退団は、そうした首脳陣に並ぶ重要人物だけに影響は測り知れない。レッドブルとの契約は2026年半ばまで残っているが、同局は「マクラーレンとの交渉により、早期にリリースされる可能性がある」と指摘し、早ければ来季から加入する可能性もある。 　同局は「レッドブルは、またも重要なスタッフを失った」と強調。昨季まで3連覇を続けている常勝軍団が、一気に崩壊の道をたどっている。