アジア最強ライト級トーナメント決勝の前日計量で今永虎雅と齊藤陽二が一発クリア 今永「今までで一番仕上がりがいい」
プロボクシングの「フェニックストーナメントアジア最強ライト級トーナメント」の決勝として行われる同級8回戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が20日、東京・文京区のblue-ing!で行われた。日本同級6位の今永虎雅(25)=大橋=はリミットより200グラム軽い61・0キロ、日本同級4位の齊藤陽二(29)=角海老宝石=は61・1キロでともに1回でパスした。 2人は4月の予選、7月の準決勝をともにKO(TKO)勝利で勝ち上がった。アマチュア10冠の今永は「今までで一番仕上がりがいいと思います。試合内容と勝ち方で一番目立ちます」と自信をみなぎらせた。 大橋ジム(横浜市)とDANGANジム(東京・練馬区)が共催する優勝賞金500万円の同トーナメント。優勝賞金とは別に40万円のファイトマネー、決勝はKO賞50万円が設定されている。今永は賞金の使い道を「米国合宿」と明言。「物欲はあんまりないですね。自分のレベルアップのために使いたい」と話した。 オールKO勝利での優勝へ「KO勝利を考えすぎないようにはしていますけど、自然とそういう形になるかなと思っています」と力を込めた。 対する齊藤は「(今永は)体が細いなと思った。いけるかなって感じです」と余裕を見せた。9月に第1子となる長女の柚愛(ゆずな)ちゃんが誕生。来場予定で「しっかり勝ちたいですね」と勝利と賞金を家族にプレゼントすることを誓った。 「肉体のレベルを極限まで高めてある。相手の方が絶対にテクニック面ではあるんで、本当に触れたらけがするぐらいの力でやっていくしかない。その覚悟でやっていきます」と強い決意を示した。 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で午後5時45分から独占無料生配信される。プロ戦績は今永が6戦6勝(5KO)、齊藤が13戦8勝(8KO)3敗2分け。(尾﨑陽介)