「家庭的で育ちがよい=結婚相手」としか見られない…恋愛相手として見て欲しいのに複雑な心境です
自分を否定せず「私はこうなのだな」と受け止めよう
投稿には、男性たちから「最近、周りが結婚してて少し焦ってて」「30前には結婚したくて」などと言われると、相手の結婚のために自分が使われているような印象を受けてしまう、という一文も。 これに関しては、全員がそうというわけではない気がしました。もちろん「誰か」と結婚したいという気持ちが高まり、このような言葉を口にした男性もいるでしょうが、なかにはトピ主さんに好意があり、「結婚への真剣度を伝えたほうが、興味を持ってくれるはず」「本気の恋愛関係を求めている、まじめな男性だと思ってほしい」というアピールだったケースがあったかもしれません。 そう考えれば、結婚の話題を振ってくる男性全員が、トピ主さんの内面を見ていないとは限らないと思います。ただし、そう感じてしまうということは、トピ主さんにとっては、その程度の浅い関係でしかない相手であると推測できます。 「社会人になってからだと、仲が良かった友人や職場の同期からの告白以外は、自分が好かれている感じがせず」という記述を含めて鑑みるに、トピ主さんは社会人としての人付き合いは普通にできても、本当の意味で人に心を開き、近しい関係性になるまでには一定の時間がかかるタイプなのかもしれません。 世の中には、見た目や条件、あるいは直感などで知り合ってすぐに恋愛感情を持てる恋愛体質の人はいますが、内面をしっかり理解してからではないと、恋愛感情が湧き起こらないという人も一定数います。トピ主さんは後者のタイプなのではないでしょうか。「恋愛慣れしていない」というのも、ほれっぽくないことが背景にあるような気がしました。 トピ主さんは、社会人になってからずっと恋人がいたそうですが、それは「彼氏を作らないと、結婚しないと」という思いがあり、来るもの拒まずの姿勢でいたためだとか。しかし、そのせいで疲れてしまい、先月から恋愛につながりそうな誘いを全て断っていたら、精神的に楽になった、という記述も見られます。 「結婚のチャンスがあるのに、なぜ自分はそこに乗れないのだろう」と思い悩んでしまうのかもしれませんが、自分の素直な気持ちを否定する必要はないのでは? 「自分はこういう人間なのだな」とフラットに受け止め、自己理解につなげていきましょう。そのことは、今後のトピ主さんの人生やパートナー探しに役立っていくと思います。 男性に対して「家事力や家柄が目的なのでは?」と不信感が募ったのは、アプローチされた男性の中から恋人を選んでいたことも理由だと思います。就職活動でたとえるなら、自分の軸が定まらないまま声をかけてくれた会社をのぞいてみたけれど、「こういう感じの学生なら誰でもいい」と思われているような、自分自身を見てくれていないような感覚を覚え、入社意欲が減退してしまった、といった状況だったのではないでしょうか。 しかし、「自分はこういう会社で働きたい」という軸が定まれば、自分からも能動的にアプローチしていけますよね。トピ主さんは今回の振り返りで、多少なりとも自己理解が深まり、自分がどういう男性なら信用できるのか、自分のどういうところを見てくれる男性が好きなのか、といったことが見えてきたのではないでしょうか。それを指針に、自分から良いなと思う人にアプローチしていけば、今の状況から変化を起こせる気がしました。 ほれっぽくないのであれば、必ずしも恋愛感情でのアプローチでなくても良いと思います。友人や知人としての交流を広げながら、「人として尊敬できるか」「この人は信用できるか」といった視点で、親友として一緒に生きていけるパートナーを探してみるのも、結婚への一つの道筋かと思います。応援しています。(フリーライター 外山ゆひら)