整理収納のプロが指摘する「片付かない家」になってしまう“3つの無駄”
我が家の無駄に切り込んだプロの指摘は的確でした
これまで試行錯誤を重ねてきて、それでも片付いていなかった我が家。第三者のプロの目線が入ると、あっという間に無駄や問題点が洗い出されました。 まずは、今回のターゲットのパントリーと子ども部屋の棚の中にある物を一度すべて外に出す作業から始まりました。そして、分別して、使いやすいように収納し直していきます。その際に、整理整頓のプロの方が所有者に質問をしてくれるのですが、その何気ない質問の数々に私はハッとして、これまでの沢山の無駄に気づくことができました。 <質問1>「これはここにあるのがベストですか?」 パントリーには、「ストック品だから」という理由で、深く考えずに空いているところに買ってきた物を仕舞いがちでした。でも、なんだかんだパントリーからも日常的に出し入れしているんですよね。そこで、使う頻度が低い物に関しては、パントリーではなく、あえてキッチンの一番下の引き出しに移動させました。なぜならその引き出しが、パントリー以上に出し入れが少し面倒に感じる場所だからです。 <質問2>「これはまだ使いますか?」 なんとなく捨てられなかった物を、第三者に聞かれたことで捨てる決断ができました。「使います!」と答えられない物、「なんで取っておいたんだろう?」と自分でも疑問に思う物などが沢山ありました。それでも、自分ひとりだったらなかなか決断できないことってありますよね。 <質問3>「この収納のサイズ感で使いにくさを感じていることはありませんか?」 私が適当に選んでいた収納ケースは小さすぎて、それが収納をしにくくしているかもしれないと指摘されました。そこで他の場所で使っていた、もう少し大きめのドサッと食品やおもちゃを入れられるサイズの収納ケースに変更することで、使い勝手が良くなりました。
たった3時間! お金はかかっても、その後の片付けが大きく変化
今回の整理収納の家事代行サービスは、3時間で、パントリーと子ども部屋をお願いしました。料金は8000円弱。 3時間なんて、例えばおもちゃの断捨離にひとりで取り掛かったら、あっという間に過ぎてしまう時間です。でも、プロの手を借りれば、子ども部屋だけでなくパントリーまで、その後の使い勝手が格段に上がりました。 子ども部屋に関しては、物が溢れすぎて、私が手をつけるのはもう嫌になっていたんです。でも、オススメしてもらった棚を買い足したことで、随分と片付けやすくなりました。そして、その場に立ち会わなかった子どもたち自身が片付けやすいようにざっくりと分別してくれたので、今でも片付ける時に迷うことが少なくて助かっています。 今では、片付けのしやすさ、収納棚の使い勝手で、日々のストレスはだいぶ軽減されるのだと実感しています。 収納が苦手な人が何時間試行錯誤しても、時間と体力と気力を消耗するだけ……。さらに私はサイズの合わない収納グッズを買い足しては、お金まで無駄にしてしまっていました。そう思うと初めから、例えば子ども部屋なら子どもが幼いうちにプロに相談していれば、ここ数年の家の片付き具合が違ったのかもしれません。もちろん収納グッズにあれこれと無駄遣いしなくて済んだとなれば、今回お支払いした8000円ぐらい十分に元が取れたと思います。 初めての機会は誰でも家事代行を頼むことはハードルが高いと思いますが、特に物が溢れて手をつけるのが嫌になりがちな場所だけでも一度、プロにお願いしてみたら沢山の気づきがあるのではないでしょうか。
【Profile】唐仁原けいこ
3人子育て中で在宅フリーランスとして働く。 執筆、講演、セミナー企画、代理店など活動は多岐に渡る。 2020年6月に「主婦業9割削減を目指す」と宣言して書きはじめたブログが話題になり書籍化。各種メディアから取材を受ける。 「こうあるべき」から解放されると評判の主婦業9割削減エッセンスを伝授した人は述べ1万人以上。 ジェンダーの平等、女性活躍推進、少子化 今の日本が抱える課題に一石を投じる発信だという声をいただく。