現在「ほぼ毎日、出社している」ビジネスパーソンの割合は?
2人に1人以上(約6割)が仕事をする上で働く場所の環境(オフィスデザイン)を重視
オフィスを持つ会社の社員のうち、62.4%(約6割)が働く場所の環境を重視していると回答した。さらに、現在の働き方に満足していると答えた人の9割がオフィス環境にも満足していると回答しており、働き方とオフィス環境に強い関連性があることが明らかになった。
理想のオフィスに必要なのは、「清潔感」と「気分転換ができる開放感」!
では、どのようなオフィス環境が社員の満足度向上につながるのだろうか。 理想のオフィスに必要な要素を尋ねたところ、「清潔感」や「掃除が行き届いている」といった美観、さらに「気分転換ができる」、「開放感がある」などリモートワークでは実現しにくい特徴が挙げられた。 会社規模別に見ると、1,000人以上の従業員がいる会社では「清潔感がある」が1位となった。会社の規模が大きくなるほど利用者も増えるため、清掃の行き届いた清潔なオフィスが好まれる傾向にあることが明らかになった。一方、700名以下の企業では、「気分転換ができる」オフィスが人気を集めた。 また、「今働いているオフィスのどんなところが気に入っていますか」という問いに対しては、「開放感がある」が26.8%で1位となった。これは、自宅でのリモートワークでは得難い特徴であり、オフィスの価値が改めて浮き彫りになった。
オフィスを持つ会社で働く人の中で、約6割が自社オフィスの構築過程を「知らない」と回答
オフィスの存在や働く環境の重要性が浮き彫りとなった一方で、自社オフィスの構築方法を「知らない」と回答した人は全体の55.9%と過半数に上った。この結果は、多くの企業でオフィス構築の過程が従業員とあまり共有されていない実態を明らかにしている。 さらに、オフィスの構築方法を「知らない」と回答した人の中で、現状のオフィスに「満足している」人は51%にとどまった。これは、オフィス環境への満足度が7割を超える「会社の総務担当がデザインを確定し構築(76.2%)」や「外部のデザイナーを起用してデザインしている(78.2%)」と比べて、大きな差が見られる結果となった。 今回の調査を通して、オフィス環境と働き方の満足度には強い相関関係があるということ、そして、オフィス環境を整える上での必要となる要素が明らかになっている。企業がオフィス環境の改善に注力することで、従業員の満足度向上と生産性の向上につながる可能性が高いことが示唆された。 特に、清潔で開放感のあるオフィス設計と、通勤のしやすさを考慮したオフィス立地の選択が、従業員の働き方改革を成功させる鍵となると考えられる。 <調査概要> 調査方法:インターネット調査 調査対象:25歳以上の男女 計481名 実施期間:2024年9月 出典:株式会社ソーシャルインテリア 構成/こじへい
@DIME編集部