【新日本インタビュー】エル・デスペラード、1・4東京Dで激突するDOUKIは「周囲の認知がやっと能力に追い付いてきた」
プロレスに触れていない人を引き合わせる選手になりたい
そういうデスペラードも、一握りの選手の一人であろう。新日本プロレスのサブスク動画配信サービス『NJPW WORLD』ではAEWの解説も担当しているが、とにかく引き出しが多くプロデューサー目線を持っている印象だ。 「以前は『やっぱり他所のことだから言わないでおこう』とか『他業種を例えや引き合いに出すのはよくないかな』とか、遠慮していた部分はありましたよね。でも試しに1回ちょっと踏み込んでやってみたら誰にも怒られなかったんです(笑)。それから好き勝手にやるようになりました。僕はとにかくインプットの多い選手だと思います。お客さんが特に期待してくれるようなカードが組まれているときの発言はとても大事だと思うので、当たり前のことを言うだけだと面白くないですし。 あとはグッズでも、自分だったら着ないものは出さないようにしています。自分がほしいから作るが大前提であって、僕を見てくれている人はそれを好きでいてくれるから買ってくださると。いい発信をするには、色々なものを見て吸収しないと引き出しがガラガラなんですよ。プロレスラーでいえばMJFのしゃべり方は参考になりますし、アニメや演劇からも刺激を受けていますよ」 最後に2025年の抱負を聴いてみた。 「今まで通り、好きなことをやりたい……これしかないですね。僕のことを好きでいてくれる方が喜ぶようなこと、そしてプロレスを見たことがないという人が面白いなと思ってくれれば。まだプロレスに触れてない人を、引き合わせる人間になれたらいいなとは思っています。もちろん、すでにプロレスを見てくれている方が満足してもっとわくわくするようなことを発信していきたいですし、DOUKIに勝って最多防衛ロードも更新したいです。ジュニアにはシングルのベルトはひとつしかないので、停滞する部分があるのかもしれないとも思うので、もっと面白いことをやっていきたいですね」
橋場了吾