[最高峰]シルバーウルフEXを実釣インプレ!「もりぞーが考える、チニングロッドの究極形」
カーボンの巻き量(厚さ)とブランクの太さでロッドの性格は大きくことなる
ブランクに対する大まかな考え方として、同じ強さの設定でも巻き方や太さによって特徴が出る。太く薄く巻くと、素材の使用量が抑えられ軽くできる。細く厚く巻くと、入力に対し素直に曲がりパワーのロスが少なくコントロール性が良くなる。 [写真キャプション] 左)細く厚くカーボンを巻いた場合と、右)薄く太く巻いた場合の、ロッド(釣り竿)の特性の違い。
もりぞーさんは、最高峰チニングロッド、シルバーウルフEXをどう評価する?
もりぞー「シルバーウルフシリーズのフラッグシップモデルとして、剛性を上げて飛距離が出せ、しっかりとフッキングが出来るモデルに仕上がっています」 [写真キャプション] 最高峰モデルらしいキャストフィールを実現するシルバーウルフEX。 もりぞー「タックルを操作する際のパワーロスが抑えられているので、必要以上の入力によるアワセ切れやファイト時に暴れさせず速く寄せるやりとりが出来ます。また遠くで出たバイトにもしっかりとフッキングができ、よりタフなコンディション、アングラーに不利な気象条件やストラクチャーが多い場所でも、有利に釣りが行なえるロッドだと評価しています」
フリーリグチニングロッドのド真ん中「76MLB-S」。ショートソリッドティップ搭載の意図は?
シルバーウルフEX76MLB-Sは、既存のシルバーウルフAIRなどにもラインナップされているフリーリグをメインとしたチニングに対応しやすい長さのモデル。 [写真キャプション] シルバーウルフEX 76MLB-S[DAIWA] 細径厚巻きのメインブランクに、ティップ部はボトムや繊細なバイトなど細かな変化を捉える高感度ソリッドティップ[メガトップ]を短めに採用。操作性の良いハリを残しつつ、バイトを弾かない食い込みの良さを両立させた。 もりぞー「ショートソリッドの何が良いかと言うと、カケシロです。ボトムバンピングのようなテンションを抜いた状態からフッキングする時に、曲がり込んでしまうと瞬間的に掛ける動作が遅れてしまいます。それを防ぐためにハリのあるティップセクションにするんですが、そうしてしまうと今度はバイトを弾いたりリグが動きすぎたりしてしまいます」 [写真キャプション] ショートソリッドティップを採用する、シルバーウルフEX 76MLB-S。 もりぞー「掛けるためのハリの強さとバイトを弾かないソフトな操作性を両立させるために高弾性なソリッドを短く採用しています。ソリッドティップは柔らかいので、キャストの飛距離が出にくいといったイメージもありますが、チューブラーモデルと変わらない操作性で使えます。フッキングでもしっかり掛ける動作ができ、巻きの釣りでも反発を抑え追撃してくるようなアタリにも対応できます」 [写真キャプション] 実釣取材ではシルバーウルフEX 76MLB-Sを使用。途中、連続キャッチを成功させるなど低水温期とは思えない釣果を叩き出した。