クリンスマンはヘルタ・ベルリンの救世主か【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
クリンスマンはヘルタ・ベルリンの救世主か【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
11月にヘルタの指揮官に就任したクリンスマン。最大の強みであるモチベーターとしての能力を発揮して、上昇気流に乗せられるか。(C) Getty Images
ここ数年で最悪の序盤戦を送ったヘルタ・ベルリンは、チョビッチ監督を解任し、後任にクリンスマンを招聘した。かつてドイツ代表を復権に導いた一流のモチベーターは、首都のクラブを危機から救うことができるか。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2020年1月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― ドイツ代表史上、最も期待外れだったのがポルトガルで開催されたEURO2004だ。ポゼッションを重視する近代サッカーの波に乗り遅れたドイツは、グループステージ初戦でオランダと引き分けると、第2戦では格下ラトビアとスコアレスドロー。決勝トーナメント進出を懸けた第3戦ではチェコに1―2で完敗し、1勝もできないまま、早々とポルトガルを後にした。 ドイツ・サッカー連盟(DFB)設立104年目に起きたこの屈辱的な惨敗は、失
本文:4,272文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。