【SHOEI Z-8 インプレ】全てが高水準! 軽量コンパクトを極め、特にラクさと静粛性が素晴らしい
軽量コンパクトな帽体と、シャープなデザインが特徴のZ-8。2021年の登場から今だ高い人気を誇るが、その魅力を改めてテストしてみた。 【画像】SHOEI Z-8のディテールをギャラリーで見る(12枚) 文/Webikeプラス 沼尾宏明
軽さと小型化を追求したSHOEIの人気フルフェイス
プレミアムヘルメットを謳う日本のSHOEIは、世界的にも高いシェアを誇るトップブランドの一つ。Zシリーズは、軽さとコンパクトを追求したスポーツフルフェイスで、中堅モデルの位置付けだ。最高峰のXシリーズより価格帯を抑えつつ、抜群の性能で高い人気を博してきた。 現行のZ-8は2021年にデビュー。歴代シリーズの美点である軽量コンパクトさに一層の磨きをかけている。 帽体は軽量&高剛性なAIM+で、フラッグシップのX‐15と同様の構造。強靭なガラス繊維と3次元形状とした有機繊維の複合積層構造を基に、高い弾性性能を持つ有機繊維をプラスした。 ●価格:6万500円~ ●サイズ:XS、 S、 M、 L、 XL、XXL、XXXL、XXXXL ●規格:JIS
軽さはジェット並み、静かなのでインカムの音がよく聞こえる
実物を手に持ってみると、まるでジェットヘルメットのように軽い。実測では1428g(Lサイズ マットブラック ピンロックシート装着状態)で、一般的な内蔵サンバイザー付きのジェットより軽いのだ。 被り心地も非常に軽快だ。筆者は普段SHOEIでLサイズを被っており、後頭部を含めて全体をカッチリ包み込んでくれる。コンパクトな帽体と相まって、まるで頭と一体化しているような感覚だ。 走行すると30km/h程度から額に風を感じる。中央に2つ、左右にある吸入孔から走行風が入り、しっかり換気されている印象だ。 そして何より静けさが優秀。高速道路での100km/h走行も実に平和で、ゴーッという風切り音もほぼない。なおインカムを装着したところ、風切り音が少ないため、スピーカーからの音がよく聞こえる。普段からインカムをよく使うユーザーには特におすすめしたい。 高速走行時の直進安定性はもちろん、確認で首を向けても振られることがなく、見事に安定している。この静穏性と空力性能は現行製品の中でもトップレベルだろう。