ガーデニングを成功させる「土選び」で知っておきたい7つのこと
3.「花壇用の土」は、造園資材を扱う業者で
新しい庭をゼロからつくっているなら、「花壇用の土」を使うことを考えてもいいでしょう。近くの大型園芸店で購入できます。ただし、あまり経済的な方法とは言えません。 アメリカでは普通、土は1立方フィート(約30リットル)の袋入りで売られていますが、庭をつくるなら、もっと大きな単位で考える必要があるからです。 造園資材を扱う地元業者に行けば、たいていは、表土やコンポスト、砂、その他の有機物を3~4種類混合した土を大量にまとめて購入できます。配達もしてもらえます。配達してもらえば、あとはその土の山を、一輪車などを使って少しずつ花壇に移すだけです。 大型園芸店などに行けば、オーガニックで質が良いとされる花壇用の土を高い値段で売っていますが、個人的には、大金を出して買う価値はないと思います。高級な土を使ったから結果が良くなった、という経験はありませんから。 庭に土を入れたら、それで終わりではありません。毎年毎年、そして1年に何度も、改良していくのです。配達してもらうのは、その元になる土にすぎません。
4.「コンポスト」は土ではない
ガーデニングをしていると、しょっちゅう耳にするのが、土壌の養分がどんなに重要かということです。養分を補うためにコンポストを使う、という話もよく聞きます。 「コンポストは土みたいに見えるし、花壇の土を全部コンポストにすればいいのでは?」と思われるかもしれません。それに答えるには、コンポストがどんなものかを理解していただく必要があります。 コンポストとは、葉っぱや木、草花、生ごみ、動物や動物の排せつ物、コンポスト用廃棄物など、さまざまな有機物が分解されたもので、栄養豊富で、見た目は土のような物質です。 ところが、養分はたくさん含まれていても、構造的には貧弱です。有機物が多すぎて柔らかすぎるため、砂や粘土などが必要なのです。 ですから、コンポストは普通、年に1~2回土の上からかけるという使い方になります。花壇の土の上にコンポストを置いておけば、水やりや降雨を通して、養分が土にしみ込んでいきます。 いずれにせよ、季節を追うごとに花壇の土は減っていきます。雨で流れたり、土が締まって硬くなったり、植物を抜くときに一緒についていったりするためです。コンポストで追肥をすれば、減った土を補うことができます。 多くの都市では、コンポストは安く手に入ります。無料の場合もあります。地方自治体が、集めた落ち葉や、コンポスト専用ごみ箱で回収したごみから作ったコンポストを、住民に分けているからです。 そうした取り組みを行なっているかどうか、地方自治体に聞いてみましょう。私が使っているのは、こうしたコンポストだけです。