広島、バンテリンDで6戦ぶり勝利&複数得点 谷沢氏は中村奨成のバスターを絶賛「打てない打線に喝を入れた」
◆ 坂倉は7月以降好調!通算打率は.272まで回復 広島は中日に2-1で勝利。バンテリンドームでの連敗を「5」で止め、リーグ首位の座を死守した。 先発の床田寛樹は2回に先制ソロを浴びるも、2回以降は要所を締めゼロ行進。1点リードの6回は一死一、三塁のピンチを招いたが、4番・川越誠司を遊ゴロ併殺に仕留めゼロを重ねた。 床田は8回も続投し、一死から代打・福永裕基に右前打を許したところで降板。2番手のテイラー・ハーンは盗塁と遊撃への不運な内野安打などで一死一、三塁のピンチを招くも、2番・山本泰寛が仕掛けた一塁前へのセーフティスクイズを、一塁・堂林翔太が落ち着て本塁へトスしタッチアウト。なおも二死一、二塁で3番・細川成也は見逃し三振に仕留め大ピンチを無失点で切り抜けた。 打線は1点を追う4回、先頭の1番・秋山翔吾が中前打で出塁すると、2番・中村奨成はバントの構えからバスターエンドラン。叩きつけた打球は三・遊間を抜ける左前打となり無死一、二塁の好機を演出した。続く3番・小園海斗の三犠打で一死二、三塁となり、続く末包昇大は浅めの中飛。それでも二死後、5番・坂倉将吾が2点適時打を中前へ弾き返し2-1と試合をひっくり返した。 5回以降は追加点を奪えなかったものの、投手陣がこのリードを守り抜き、8回途中7安打1失点の床田は自己最多に並ぶ11勝目(5敗)。1点リードの9回を無失点で締めた栗林良吏は35セーブ目(0勝4敗)をマークした。 28日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、広島打線が逆転した4回の攻撃に着目。試合の解説を務めた谷沢健一氏は「バントではなくバスターエンドラン。バンテリンで打てない打線に喝を入れた」と、打ってつないだ中村の打撃を評価した。 広島は敵地・バンテリンでの5連敗中、スコアは1-2、0-2、1-2、1-2、1-2と、すべてロースコアでの1点差負け。それゆえ、6試合ぶりの“複数得点”につなげた中村のバスターを矢沢氏は評価し「この思い切りの良さが得点につながり、(直近の)3連敗を回避した要因じゃないでしょうか」と言い切った。 また、決勝打を放った背番号31の活躍についても「5番の坂倉がようやくチームの柱として勝負強く、打率も良くなってきた」と賛辞。8月の月間打率は.375となり、通算打率も.272まで回復したことを挙げ「今後、巨人と首位争いをしていく上で、坂倉の活躍がより期待される」と6年ぶり優勝のキーマンに指名した。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
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