全国学力テストで知事会「都道府県別の公表に意味あるのか」…公表方式の見直しを文科省が検討へ
全国の小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)について、文部科学省が、成績の公表方式の見直しに向け検討することがわかった。現在は都道府県と政令市ごとに平均正答率を公表しているが、序列化や競争につながるなどとして、見直しを求める声が一部の知事らから上がっていた。
全国学力テストは毎年4月に実施し、夏に結果を公表している。国語と算数・数学のほか、3年に1回のペースで理科や中学英語が出題されている。
今年8月に行われた全国知事会の会合で、複数の知事から「都道府県別の公表に意味があるのか」といった声が相次いでいた。知事会は公表方式などについてアンケート調査を行っており、近く結果を公表する。
文科省はこれを受け、現在の公表方式を見直す方針だ。早ければ、2025年度から変更される可能性がある。