“運命の悪戯”に微笑まれたハンジ・フリック監督、バルセロナ指揮官として古巣撃破へ「バイエルンを倒したい」
バルセロナを率いるハンジ・フリック監督が、チャンピオンズリーグ(CL)第3節バイエルン戦に向けた前日会見に出席した。22日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 ハンジ・フリックを巡る“運命の悪戯”が微笑んでいる。かつて、バイエルンを史上2クラブ目となる6冠に導いたドイツ人指揮官は、2019-20シーズンのCLで、バルセロナを8-2で葬った。あれから4年、今夏にそのカタルーニャに居を構えるクラブに招聘されたフリック監督は、ラ・リーガ開幕10試合で9勝1敗の好成績を収め、8月度の月間最優秀監督賞を受賞するなど、託されたリーグ奪還、そして10年ぶりのビッグイヤー戴冠に期待が持てる立ち上がりに。そして23日、CL制覇に向けた第一関門のグループステージ突破を目指し、本拠地『モンジュイック』に古巣を迎える。そう、バイエルンだ。 そんなフリック監督は、22日に行われた前日会見に出席。選手としてプレーし、監督として率いたバイエルンとの一戦について、同指揮官は「試合がどちらに転ぶか、なんてわからない。望まない展開になることもあるだろう。だから我々は、(週末の)レアル・マドリードではなく、バイエルンのことだけを考えている。一歩ずつ進むことこそが、いつもチームを助けてくれるんだ。バイエルンはとても良いプレーをし、並外れた選手がいる…最高の試合になるに違いない」と告白。続けて「彼らのスタイル? いつも支配的なゲームをするね。相手にプレッシャーをかけ、勇敢にプレーし、ボールを保持。バイエルンはクオリティを以て、自分たちのスタイルを押し通そうとする。それが彼らのDNAだ」と強者らしい戦い方をすると語った。 また、現在はバルセロナの指揮官だと…バイエルンで成し遂げた栄冠も、敵将として大敗に追い込んだことも関係ないと、強調したフリック監督は「過去ではなく、今ここに生きている。起きたことに影響を与えることはできないけど、明日に影響を与えることはできる。バイエルンを倒したい」としつつ、「毎試合、我々は対戦相手を分析し、勝利に向けた準備をしている。ただ、バイエルンとの試合が特別なのは明らかで、プレーも指導もした…多くの知人がいるし、関係も続いている。でも、私はここでの新章に満足しているんだ。とても良い気分。クラブに対する情熱を持って、スタジアムに来てくれるクレのためにもすべてを捧げないとね。他の試合と同じように準備を整えようと思う」と心構えを述べている。 バルセロナの指揮官として、かつての教え子、古巣に勝利すると決意を示したフリック監督。今節大注目の一戦は、日本時間24日午前4時キックオフ予定だ。
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