首都圏「住み続けたい街ランキング2024年」発表! 3位「北参道」、2位「馬車道」、1位は?
住み続けたくなる最大のポイントは「住民の愛着」を生む要素があること
上位の街をざっと振り返るだけでも、「住み続けたい」理由はさまざまだが、調査結果を分析するといくつかの傾向が見えてくる。 「住みたい街」の調査と比較すると「住み続けたい街」は、「住民が街のことを好き」「人目を気にせず自由な生活ができる」といった項目の評価が結果に大きく影響している。つまり、単に便利なだけでなく、「その街に愛着が持てるか」「自分らしく、心地よく過ごせるか」といったことが重要視される傾向にある。そのため、住民として誇りを感じられるような街並みや、地域に参加しやすいイベントやお祭り、気軽に集まれる場所・コミュニティがあること、街全体に地域を盛り上げていこうとする機運があることなどが、「住み続けたい街」になるためのポイントといえそうだ。 SUUMOリサーチセンターの笠松美香氏によれば「もちろん交通アクセスの良さや買い物環境などは欠かせない要素ですが、それだけでは住み続けたいと思わせるには足りません。上位の街の住民はいずれも、自分が暮らす街に対して強い愛着を持っている。また、住民の思いが強いことで、街の、教育環境や防災対策などへの意識が高まり、さらにその街が好きになるという好循環が生まれます。また、上位にきている街は、ほかの地域からの流入が多い、つまり移住者が多いという共通項もあります。商店街やコミュニティなど、新しい人が以前から住んでいる人と自然に交流できることで、よりその街への愛着や帰属意識が高まっているのだと思います。」とのこと。 次に暮らす街には「できるだけ長く住みたい」と考えている人も多いだろう。東京だけでも1000以上の駅があるなかで、ずっとそこで暮らしたいと思える街はどこなのか? なかなかの難題だが、実際にそこに「住み続けたい」と感じている住民が「何に魅力を感じているか?」を知り、自分の価値観と照らし合わせて検討することで、自分にフィットする街に出合える可能性は高まるはずだ。以下、今回の調査の詳細をチェックし、次の街選びの参考にしてみては? ●プレスリリース 「SUUMO住民実感調査2024 首都圏版」住み続けたい街(自治体/駅)ランキング
榎並 紀行(やじろべえ)