【温泉宿アワード】120人の温泉好きが選んだ「湯・食・景色」がどれも素晴らしい宿2軒
『婦人画報』2025年1月号では、「温泉宿アワード」を開催。小誌の創刊120周年にちなんで、著名人や専門家を含む温泉好き120人にアンケートを実施し、5つの部門に分けて“おすすめしたい珠玉の宿”を選出しました。総合で得票数が多かった総合部門の温泉宿2軒をご紹介します。
由布院 玉の湯[大分・由布院温泉]湯も、食も、佇まいも上質を極めた心地よさ
“まろやかに肌を包んでくれるベストなご褒美湯です”─小林ひろ美さん 【推薦者】小林ひろ美さん(美容家・「美・ファイン研究所」主宰) 山崎まゆみさん(温泉エッセイスト・跡見学園女子大学兼任講師⦅観光温泉学⦆) 吉川千明さん(美容家)ほか 2024年の「温泉アワード」特集では、「親孝行の宿」部門で選出された「玉の湯」。派手さや目新しさはありませんが、自然に囲まれた落ち着いた雰囲気とさりげない心配りにほっと心がほどけるようで、まさしく高齢の親を連れて行きたくなる宿です。 <写真>由布岳の恵みを受けて湯量豊富な温泉が注がれた、開放感溢れる露天風呂付き大浴場。無色透明の単純泉。
由布岳や雑木林を望む景色、滋味豊かな食事、柔らかなお湯など、今回もそれぞれに高い評価があり、総合部門ベスト3のひとつに選出となりました。 美容家・吉川さんが特に気に入っているのは、癖がなく、何度でも入れる単純泉のお風呂。「メタケイ酸が豊富で肌に優しく、ツルツルになります。シンプルで開放感のある檜風呂も上質さを感じて大好きです」と太鼓判を押しています。 <写真>約3000坪の敷地内、雑木林に囲まれて点在する離れの客室「むらさき」。全室に源泉掛け流しの温泉を引いた内風呂も付いている。
また、料理家・辰巳芳子さんの薫陶を受け、その教え通り“手塩にかけた”料理は、深い味わいの献立。アンケートでも料理の素晴らしさを多くの方が掲げました。「一品一品がしみじみとおいしく、体に滋養が染み入るようです。朝食も素晴らしく、辰巳先生の『いのちのスープ』がいただけるのも嬉しい」と山崎さん。2024年1月には長期滞在型の別館もオープンし、選択肢がより広がっています。 <写真>夕食の主菜のひとつ「クレソンと鴨の鍋」。鍋料理は4~5種類から選べるスタイル。 【由布院 玉の湯】 大分県由布市湯布院町大字川上2731-1 IN14時 OUT12時 全16室 一泊2食付き2名1室の1名料金41,800円~(サ込)