帰省ラッシュで「新幹線トラブル」遭遇率アップ? 特大荷物・席を譲れ・足のにおい…“迷惑客”への対処法
年末年始休暇がスタートし、これから新幹線を利用する人も少なくないだろう。JR各社によると、予約のピークは下りが12月28日から30日にかけて、上りが1月3日と4日だという。 【写真】「うそっ、間に合わない!」改札前に長蛇の列、絶望の声も… 人が集まれば自然と起きやすくなるのがトラブル。ここ数年のSNSをさかのぼると、乗客同士のさまざまなもめ事が散見された。
予約した「特大荷物スペース」に他人の荷物が…
SNSで話題になったトラブルのうち、もっとも目立ったのが、東海道・山陽・九州・西九州新幹線で利用できる「特大荷物スペース(コーナー)」をめぐるものだった。 JR東海の担当者は、特大荷物スペース(コーナー)について次のように説明する。 「まず特大荷物は、3辺の合計が160cm超250cm以内の荷物のことを言います。これに該当する大きさの荷物を持って旅行される場合には、『特大荷物スペースつき座席』または『特大荷物コーナーつき座席』の事前予約が必要です」 事前予約は、ネットのほか、駅の券売機などでも可能だ。また、利用にあたって追加料金を支払う必要はなく、普通車指定席またはグリーン車指定席と同じ料金で予約することができる。 ただし「事前予約せず車内に特大荷物を持ち込んだ場合、持込手数料(税込1000円)をいただきます」(同前)とのことで、注意が必要だ。 ところが、ルールにのっとって事前予約していた乗客が、新幹線乗車後に特大荷物スペース(コーナー)を利用しようとしたところ、他の乗客の荷物がすでに置かれているというトラブルがたびたび発生している。その対処法について、前出の担当者は次のように話す。 「『特大荷物スペース』または『特大荷物コーナー』に持ち主不明の荷物が置いてあった場合は、荷物にお手を触れることなく、お近くの乗務員までお知らせいただければ、対応させていただきます。 また、列車が駅を出発した後とはなりますが、乗務員が車内を巡回し、置き場の整理や持ち主の確認などを実施しております」 訪日観光客がルールを知らずに置いてしまっているケースも発生しているのではといった指摘もあるが、これについては「海外のお客さまを含めて、荷物の収納箇所に関するご案内を強化し、快適にご利用いただけるよう努めてまいります」と回答した。