最下位でも阪神・金本監督は続投濃厚?どうなる?!セパ12球団の監督去就
工藤監督も、今年が3年契約の2年目。来季の契約を残す。契約年数の縛りで言えば、日ハムの栗山監督は1年契約のため退任の可能性はあるが、大谷翔平がメジャー移籍、FAで増井浩俊、大野奨太が抜けた中で、優勝争いに参戦した手腕に疑いはなく、清宮幸太郎の育成などの課題が残っているため、引き続き栗山監督に指揮を委ねる可能性は高いと見られている。ただ、巨人、阪神、ソフトバンクは、いずれも続投に条件がある。 コーチングスタッフの改造だ。 ただコーチを替えるだけでは効力はない。 元千葉ロッテで評論家の里崎智也氏も、「監督を替えずにコーチだけを替えてもさほど大きな影響はありません。チームをコントロールするのは、やはり監督なんです。過去にコーチ人事でチームが強くなった、なんて話はあまり聞きませんよね。ただ契約でコーチに権限を与える、あるいは、今年のヤクルトの小川監督のように、宮本コーチや石井コーチの意見を尊重してやりたいようにさせるという監督ならば別です。そういう環境がない限り、コーチを替えても一緒というのが僕の考えです」という。里崎氏の意見は的を射ている。 阪神は、右打ちの打撃コーチを探しているが、いまだに話がまとまらない。金本監督を“裸の王様”にさせないために経験のあるヘッド格も必要とされている。 一方、退任の危機にあるのが、オリックスの福良淳一監督(58)と楽天の平石洋介代行監督(38)だろう。 福良監督は就任4年目。過去すべてがBクラスで、今年もCS進出を果たせなければ、さすがに5年目はない。次期監督候補としてはチーム生え抜きでメジャー経験のある田口壮氏(49)に2軍監督で経験を積ませてきた。ただ田口2軍監督は体調面に不安があるため、そこがネックにはなるが、いずれにしろ監督交代は濃厚だ。楽天は梨田昌孝監督(65)が、6月に電撃辞任。平石ヘッドが代行監督として指揮を執っているが、あくまでも緊急措置。9月には、元ヤクルト、ドジャースなどで活躍した石井一久氏がGMに就任、彼の幅広い人脈も駆使しながら、データ重視のメジャースタイルのチームカラーにふさわしい監督候補がリストアップされているという。Jリーグのヴィッセル神戸では、元スペイン代表でバルセロナのスターだったアンドレス・イニエスタを獲得、今度はスペイン人のフアン・マヌエル・リージョ監督を招聘するなどインパクトを与え続けている三木谷オーナーだから、今度は野球界に仰天人事を行うかもしれない。