最下位でも阪神・金本監督は続投濃厚?どうなる?!セパ12球団の監督去就
進退が微妙なのが、最後までCS争いがもつれそうな中日の森繁和監督(63)、横浜DeNAのラミレス監督(43)の2人だ。中日は、白井オーナーが全権を握っていて、最後の最後まで監督人事についての結論が出ないという社風があるため、最終的な結果次第で、どう転ぶかわからないのが実情だろう。 森監督の投手起用に関する采配へ疑問の声は強いが、松坂大輔を獲得して見事に再生させ、観客動員やグッズ販売のアップにつなげ、森監督のルートで獲得した新外国人選手は、アルモンテ(打率.313、14本、74打点)、ガルシア(13勝7敗)、ロドリゲス(7H1S)と大成功。たとえ監督を退任することになっても、フロントへの残留が濃厚で、森監督自身も「次の監督へのつなぎ」を公言している。6年連続Bクラスならば退任と言う流れだろう。森監督退任の場合、2軍監督の小笠原道大(44)の昇格が有力視されている。 ラミレス監督は2年連続でCS出場を果たした。昨年は日本シリーズ進出までやってのけたが、契約は1年で「チーム編成はフロント」、「現場采配だけ監督」というメジャー方式の割り切ったスタイルでチームは運営されている。そのためフロントサイドには“結果次第で契約更新をしない”というドライな考え方がある。編成を預かる高田繁GMが、監督の評価報告は行うが、監督人事に関してだけは、本社マター。過去2年の実績があろうが、本社とフロントが「戦力を引き出していない」と判断すれば退任もある。いずれにしろラミレス監督の進退もCS出場の成否に左右されるだろう。日替わりで順位が変わるほど、混沌としているセのCS争いは、監督人事の命運を握る、まさに人生をかけた熱い戦いとなっているわけである。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)