東京・舎人公園でネモフィラの絶景を!昼も夜も美しい「青い花畑」への誘い
「春の花は?」と聞かれると、梅、桜、藤、桃などが思い浮かびますが、ここ最近、全国各地で人気が高まっている花があるのをご存じでしょうか。 【画像】桜の木の近くに造られたネモフィラの花畑。ピンクと青の対比が素敵 その花の名前は「ネモフィラ」。とても小さい青い花ですが、ひとたび花畑を埋め尽くすと青一色に染まる絶景が現れることから、さまざまな場所で春の花として植えられるようになりました。 今回は東京都内でネモフィラの絶景が楽しめる舎人公園(とねりこうえん)をご紹介します。全国的にも珍しいネモフィラのライトアップも楽しめる場所ですよ。
◆都内で豊かな自然に触れ合うことができる舎人公園
舎人公園は、東京都足立区にある都立公園です。 開園は1981(昭和56)年、南北に通る尾久橋通りと、東西に横切る舎人公園通りの周囲に東京ドーム14個分相当、およそ65万平方メートルの公園が広がり、豊かな自然に触れ合うことができます。 地元の方以外は初見では読めない難読地名の“舎人”(とねり)ですが、皇族や身分の高い方に仕える人のことを“舎人”と呼ぶそうで、足立区のWebサイトでも複数の説があることが紹介されています。 埼玉県境に近い足立区の北端にあり、交通アクセスは長らくバスのみでしたが、2008(平成20)年に新交通システムの日暮里・舎人ライナーが開通して、アクセスが飛躍的に便利になりました。
◆公園の一角に造られたネモフィラの花畑が人気の観光スポットに!
約1000本の桜が植えられていることから「千本桜まつり」が毎年行われるなど、桜の名所として知られていた舎人公園ですが、2023年に都立公園の魅力を高めるイベント「花と光のムーブメント」の会場の一つに選ばれたことがきっかけで、観光スポットとしての注目度が高まりました。 舎人公園内で楽しめる桜の木々の近くに、青い可憐な花で人気のネモフィラを5万本植えた花畑を造成。 桜と一緒にネモフィラの花畑を楽しめる空間が誕生し、花の風景が好きな人たちや“映える”風景を求める人たちが舎人公園に集まりました。 ネモフィラの花畑はコンパクトに造られており、少し傾斜をつけることで立体的に花が咲いている風景を望めるようになっています。 花畑の中を横切る形で遊歩道が設けられているので、いろいろなアングルでネモフィラを愛でられます。 ネモフィラの花畑のすぐ近くにはイチヨウやカンザン、フゲンソウなどの八重桜とヤエベニシダレなどの桜の木があるので、桜の開花状況によっては桜とネモフィラが同時に咲く風景を楽しむことも可能です。 2024年には「花と光のムーブメント」イベントがパワーアップし、ネモフィラの花畑の中に大きく「TONERI」の文字看板が登場しました。 最近各地で見られる地名入りの看板、記念撮影でフレームの中に入れ込むと後で見返した時にすぐに思い出せそうですね。