世界限定500台の特別なアルファ ロメオ「ジュリアGTAm」がおよそ2700万円で落札…もう少し寝かすと価値が上がりそうな物件です
GTAと比較しても50kgの軽量化を実現
アップグレード・キットは「ザウバー・エアロキット」と呼ばれるが、これはF1での活動を通じて密接な関係にある、スイスのザウバー・モータースポーツによって開発が進められたことに由来する。フロントのスプリッター、リアのウイングの長さと角度を変化させることで、車体の安定感の違いを体感できるのは、特にサーキット走行の機会が多いユーザーには魅力的な体験といえるだろう。 インテリアでは、リアシートが取り外され、さらなるボディ剛性を得るためにロールバーを装備。リアシートがあった位置にはヘルメットホルダーも設けられている。内装にはサベルト製のスポーツシートを含め、カーボンやアルカンターラといった、こちらも軽量素材が多く使用され、結果GTAmは、ノーマルのジュリア クアドリフォリオに対して100kg、GTAと比較しても50kgの軽量化を実現することに成功しているのだ。 フロントに搭載される2.9L仕様のV型6気筒ガソリンターボエンジンの最高出力は540ps。これはジュリア クアドリフォリオに対して30ps増の数字で、コンロッドの新設計やピストン・オイルジェットの追加など、こちらも独自のチューニングが行われている。官能的なサウンドを奏でるエキゾーストシステムは、アクラボヴィッチ製のチタン・エキゾーストだ。センターロック式の20インチ径ホイールや、前後それぞれ50mmが拡大されたトレッドなど、ほかにも数々のチューニングが施されたGTAm。注目のオークションは16万1000ユーロ(邦貨換算約2720万円)での落札となった。ビッターにとっては非常にお買い得だったオークションといえたのではないだろうか。