インド総選挙「民主主義の勝利」その現実|週末に読みたい海外メディア記事5本|2024.6.1-6.7
総選挙終盤の5月24日、ニューデリーの街角に掲げられたBJPのシンボル「蓮の花」の小旗 (C)rahul/stock.adobe.com
4日に一斉開票が行われたインド総選挙の結果をどう捉えるべきか。有権者数9億7000万人のこの巨大選挙を「民主主義の試金石」と位置付けた議論が目につきます。一時は圧勝観測もあったBJP(インド人民党)が予想外の苦戦を経験したのは「民主主義が機能したゆえ」――それはその通りだとしても、我々西側の視点で政治体制競争の文脈に回収する前に、インドで現実に起きていることをもっと仔細に見る必要がありそうです。 たとえば、経済成長が続きながらなぜ若者の失業率が高止まりするのか。低所得層の反発を招いたという格差拡大はどこで発生しているか。BJPモディ政権の一大政治イベントとして、巨大な ヒンドゥー寺院の完成式 が年初に行われたウッタルプラデシュ州で何が起きたか。一歩踏み込んだ論考をピックアップしました。 フォーサイト編集部が週末に熟読したい海外メディア記事5本、皆様もよろしければご一緒に。
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フォーサイト編集部