首相、規正法改正巡り「ご迷惑かけた」 衆院代議士会でおわび
岸田文雄首相は21日、衆院本会議に先立って国会内で開かれた自民党代議士会に出席した。党内で異論が噴出した政治資金規正法の改正について「混乱とご迷惑をおかけし、おわび申し上げる」と陳謝した上で、「問題を起こしたのは我々、自民党だ。国民の厳しい目がある中で、自民党を守るため、総裁として決断した」と述べ、理解を求めた。 【写真で振り返り】政治家の失言・問題発言 代議士会を巡っては、岸田内閣に対する不信任決議案の採決に先立ち開かれた20日の同会で、津島淳衆院議員(比例東北ブロック、当選4回)が、首相がその場にいないことに苦言を呈し、党内に波紋を広げていた。 首相は当初、代議士会に出席する予定はなかったが、党内への配慮を示すため急きょ出席を決めた。首相は「今国会はとても厳しい困難な国会だった。皆様の努力に敬意と感謝を申し上げる」とも語り、所属議員をねぎらった。 代議士会に先立ち、首相は21日午前、党の参院議員総会にも出席。国会運営での協力に謝意を伝えた。衆院議員の首相が同総会に出席するのは異例だ。通常国会は同日、事実上の会期末を迎えた。【園部仁史】