ビットコイン急騰は本物?仮想通貨の今後は? ひろゆき氏「仮想通貨を使ったゲームなどが世界中で作りやすくなっているが日本で話題にならない。結局“投機だよね”と言われる」
急騰している仮想通貨のビットコイン。1BTC=6万9000ドル(日本円で1000万円)を超え、史上最高値を更新した。1月に米国証券取引委員会(SEC)がビットコインと連動するETF(上場投資信託)を承認したことで資金流入への期待感が高まり、投資を後押ししたことが要因とみられている。 【映像】ビットコイン急騰 2014年からの価格推移 これまで実体がないなど、多くの金融機関が敬遠してきた仮想通貨による決済。しかし、アメリカの決済大手マスターカードは仮想通貨と交換できる報酬プログラムの提供を発表するなど、より身近に。さらに、アメリカの市場アナリストは「いずれ国の中央銀行も参入し、高値は続く」と予測している。 ビットコイン高騰は本物なのか。そしてこの流れはどこまで続くのか。『ABEMA Prime』で専門家に聞いた。
■ビットコイン急騰の背景は 「半減期」も影響?
ビットフライヤー執行役員の金光碧氏は、高騰の理由を次のように話す。「1つ目はやはりETF。これまで上場をSECにトライしては却下されてきた歴史があるが、承認されたことで金融資産の仲間入りをしたとみられている。大手の資産運用会社や、他人勘定で資産を運用する人たちが、ビットコインをポートフォリオの1つとして選択するのではという考えがある。もう1つ、アメリカも個人投資家がすごくリスクオンになっている」。 もう1つ考えられるのが「半減期」だという。「ビットコインは2009年10月から走り始めているが、10分に1回50BTCずつ発行されるのが最初の仕組みだった。その数量が半減していき、2012年に25BTC、2016年に12.5BTC、2020年に6.25BTC、2024年には3.125BTCになる。ビットコインは取引が貯まるとブロックにデータを格納して鎖につないでいき、その報酬として新しく発行されたものがマイナーに渡される。供給量が減るため価格が上がる」と説明。
一方で、「中国ですごくビットコインが流行っていたが、政府がビットコイン投資を禁止したというニュースが出たり、取引所の事故があったりするとすごく下がる」と、情勢に影響を受けやすいものだとした。 ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「レンディング(貸し付け)が普及してきたのがけっこう大きいと思っている。仮想通貨を持っている人は今でも換金が大変。(差益が出ると)総合課税で約50%取られてしまうこともあり、持ちっぱなしの人が多かった。最近は仮想通貨を預けると利子が5%もらえるところがざらになり、現金に替えなくてもいいよねと。買うファンドは増えるが、売る人がどんどん減っているということで、価格が上がり続けていると思う」との見方を示す。