ジダンは早くに悟っていた。このままマドリーで監督を続けたら…
ロペテギの災難は、ジダンに降りかかっていてもおかしくはなかった。
CL3連覇を達成したわずか5日後のジダン(右)の電撃退任に続いて、エースのC・ロナウドも退団。マドリーの弱体化は誰の目にも明らかだった。(C)Getty Images
10節のエル・クラシコで宿敵バルサに1-5の大敗を喫した翌日、マドリーのロペテギ監督が解任された。彼がビッグクラブを率いる器でなかったのは確かだが、前任のジダンが去った時点ですでにこの結末は見えていた。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2018年11月15日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― 10月28日、クリスチアーノ・ロナウドもリオネル・メッシもいないエル・クラシコは、ホームのバルセロナが5-1でレアル・マドリーに勝利した。大差での決着となったが、さほど驚きはない。このスコアにも十分に説明がつくからだ。 まず、戦前からマドリーは深刻な問題を抱えていた。10月に入って、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第2節でCSKAモスクワに0-1で屈すると、その後のラ・リーガでもアラベス、
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