pecoの10年後の夢 ryuchellのことがあったときも救ってくれた人へ伝えたい「感謝」
例えば、グリークラブに車いすの子が入部したら、車いすでも歌って踊る合唱部で成長していく感動物語で描かれると思うんですけど、『glee/グリー』では、車いすの子が当たり前のように仲間のひとりとしている。 その子が、入部した経緯とか、そこまで乗り越えた葛藤とか努力とかほとんど表現されていないことに、私は「あ、これだ!」と思ったんですよね。『glee/グリー』を見た当時、抱いていた「いろんな人がおってもいいやん」という漠然とした考えが、具現化されていった。なんとなく自分が違和感を抱いていたことが「これなんだ」と思った。『glee/グリー』では、当たり前のように、いろいろな人たちが普通にいることがすごく素敵! ryuchellのことがあったときも、このドラマのふとしたセリフだとか、グリークラブのみんなが歌ってくれる歌とかに、自分の気持ちにしっくりきて、「そうだよな」って思える瞬間がいっぱいあった。 『glee/グリー』の主要キャラクター・フィン役を演じたコーリー・モンテースさんが、薬物の過剰摂取で命を落とし、ドラマの中でも亡くなるという演出になりました。そのとき、亡くなったあとのみんなの気持ちを誰かがセリフで言ってくれたことで、私は助けられたところがある。この世に『glee/グリー』がなかったらと思うと……私は本当に救われました。 ■息子の10年後 『glee/グリー』の俳優さんに私が偶然出会うのは、10年後にかなうかもしれないですが、10年後というと息子は、高校生。思春期まっただ中かもしれないので、私に対しても、お友達に対しても難しい時期だと思うので、息子に対しての10年後の夢は、何かひとつ自分の好きなことをやっていてくれたらいいなと思っています。学校でイヤなことがあっても「これがあるから大丈夫だ」って思える、自分がリラックスできたり、夢中になれたりすることがあればいいな。 6歳の息子のいま夢は、ダンサー、宇宙飛行士、探検隊、スパイダーマンになりたいなどコロコロ変わります。私がプロデュースとデザインしているお洋服ブランド「Tostalgic Clothing」の子供服のモデルの撮影したのを見たら「自分も出たい!」って真剣に言っていました(笑)。どんな夢でも応援したいです。
peco