「S」なら俺も!打感を求める気持ちに腕前は関係ない ピン「ブループリントT/S」アイアン
【コウタロウ】 構えてみましたが、前作からヘッドサイズが変わったようには感じません。違和感が出ないように“わずかに変えた程度”なのでしょう。前作同様、小ぶりできれいな顔をしていますね。実際に打ってみても柔らかさの中に「ブループリント」らしい食いつき感があって、インパクト付近でもフェースコントロールができる操作性の高さがあります。まさにプロや上級者が好みそう。
【ミタさん】 慣性モーメントが前作より増え、寛容性が上がっているとのことですが、打点ブレの強さなど感じられましたか? 【コウタロウ】 ミリ単位の打点ブレをミスと判断するプロならわかるかもしれませんが、正直、僕には分かりませんでした。コースで打ってみるとその違いが分かるかもしれませんね。でもこのモデルは『操作性→打感→寛容性』という優先順位が変わらないことが大事だと思いますので、「T」を求める人はさほど寛容性は気にしてないかもしれないです。シオさんも打ってみてください。
【シオさん】 ヘッドスピードが速かった頃は、僕もいろんなマッスルバックアイアンを使っていたんですがね。顔や打感はすごい好みですが、この「ブループリントT」はトップブレードが薄くて、僕には手ごわかった。球の高さがやはりもう少し欲しく、やっぱりパワーのあるゴルファー向きな気がしました。 【コウタロウ】 そうですね。7番アイアンで落下角度が45度を大きく下回っていましたから、それだとグリーンには止まりにくいですね。それより上の番手は、想定する距離が出ない恐れもあります。シオさん、「ブループリントS」に期待しましょう。
キャビティってやっぱりやさしい「ブループリントS」
【ミタさん】 続いて「ブループリントS」アイアンです。大きな特徴は番手別設計。3~5番はオフセットを少しつけてつかまりやすく、バックフェースをくり抜き、生まれた余剰重量を適正配分化してボールを上がりやすくしています。また、ミドルアイアンからショートアイアンにかけてはセミキャビティ構造にし、操作性に優れた仕様となっています。今回は7番アイアンを打って、「T」との違いをみてみましょう。 【コウタロウ】 構えた感じは「T」よりもヘッドサイズが大きく、トップブレードも厚いので安心感がとてもあります。打感は柔らかさの中に、わずかに弾く感じが手に残る。やさしく球を拾ってくれるわけではありませんが、そこまで鋭角なダウンブローに打たずとも球が上がってくれる感じがあります。芯も広いし、これはシオさんもイケそうな感じがしますよ。