「くいだおれビル」全面改装…全長6mの「くいだおれ太郎」・大型ビジョン新設
野村不動産マスターファンドと野村不動産コマース(東京都新宿区、矢野忠孝社長)は2025年春、大阪市中央区の商業施設「中座くいだおれビル」を全面改装する。外壁に全長約6メートルの看板人形「くいだおれ太郎」や大型ビジョンを新設。飲食店など15店の出店が決まっており、エンターテインメント施設も誘致する。「夜も遊べるスペースを設けて地域経済を活性化する」(野村不動産コマースの宮本淳司常務)狙いだ。 同施設は「道頓堀五座」の一つである芝居小屋「中座」の跡地。改装によって、1―3階は各フロアに参道や芝居茶屋などのテーマで構成する。総店舗数は20で、従来とほぼ同じ。 来店客数の約8割が外国人。コロナ禍前の18年に改装の検討を始めたが延期していた。25年には大阪・関西万博が開催され、インバウンド(訪日外国人)数は4000万人以上とコロナ禍前を上回る見込みで、「最高のタイミングで開業できる」(同)と捉える。