「こんなことができるのはアイツしかいない」…六代目山口組の三次団体組長・ラーメン店長射殺事件で浮かび上がった「黒ずくめの男」と「犯人断定」
組員に待機指示
「当初から絆會の金澤成樹若頭の犯行説は濃厚だった。関係者の間でも『こんなことをできるのは金澤ぐらいしかいない』という声は多く上がっていた。 一方で六代目側としては、組織の組長が殺されたという揺るがぬ事実がある。相手が相手ならヤマを返さないといけない。実際、事件直後から本部から六代目山口組関係者に待機指示が出されるなど物々しい雰囲気は漂っていた」 この時、すでに金澤容疑者は20年9月に六代目山口組に移籍しようとしていた元弟分を発砲した殺害未遂の疑いで指名手配を受けていた。22年1月には逃亡中の身ながら茨城・水戸で六代目山口組傘下の組員を射殺。以降も稀代のヒットマンとして行方をくらましている状態が続いていた。 「ただし、金澤がやったという確固たる証拠もなく、映像でも『背格好が違う』『歩き方が違う』と指摘する関係者もいたのも確か。六代目としても寸前で押し留まっているような状態だった」(前出・暴力団関係者) そんな中、今年2月に金澤容疑者が潜伏先の仙台で逮捕される。3年ほどにも及ぶ逃亡劇が終わりを告げると、余嶋組長殺害事件は急展開を迎えていく――。 つづく後編記事『「抗争の合図になりかねない」「織田組長自宅を不審な車が…」六代目山口組の三次団体組長・ラーメン店長射殺事件「犯人逮捕予告」で国が「厳戒態勢」を敷くワケ』では、金澤容疑者をラーメン屋亭主襲撃の犯人として逮捕した経緯、そして県警が敷く抗争包囲網の詳細についてお届けする。
週刊現代(講談社)
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