日本代表がセルビアに敗戦…渡邊雄太は復帰し八村塁29得点、欧州遠征2連敗で五輪本番へ
7月22日(現地時間7月21日)、パリ2024オリンピックに出場するバスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)は、セルビアのベオグラードで行われた国際強化試合でセルビア代表(同4位)と対戦。昨年の「FIBAワールドカップ2023」で準優勝した強豪相手に100-119で敗れ、19日のドイツ代表戦に続きヨーロッパ遠征2連敗でパリ五輪に臨むことになった。 トム・ホーバスヘッドコーチ率いる日本代表は、河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)、渡邊雄太(千葉ジェッツ)、吉井裕鷹(アルバルク東京)、八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)を先発起用。左ふくらはぎの負傷で出遅れていた渡邊雄太は、五輪出場を決めた昨年9月2日のW杯・カーボベルデ戦以来、303日ぶりに日本代表として実戦出場を果たした。 試合は強豪セルビア代表に0-7のランを許す立ち上がりとなったものの、日本代表も河村のアシストを受けたホーキンソンがダンクを叩き込み初得点。同残り7分には実戦復帰を果たした渡邊雄太が3ポイントを射抜くと、吉井がレイアップにコーナースリーと好プレーを連発。同残り6分に八村のミドルジャンパーで同点に持ち込んだ。しかし、その後はセルビアに速攻を許すなど効果的に加点され、10点ビハインドの23-33で最初の10分を終えた。 続く第2クォーターは、八村の3ポイントで先手をとったものの、ターンオーバーがかさみ、なかなか点差を詰められない展開。我慢の時間帯が続くなか、渡邊雄太の3ポイント、八村の攻守両面での奮闘で食らいつくと、ジェイコブス晶(ハワイ大学)、比江島慎(宇都宮ブレックス)、八村、ホーキンソンの長距離砲が立て続けに決まり一時4点差まで急接近。この10分は6本の3ポイントを決めて29-26と上回り、前半7点ビハインドの52-59で折り返した。 ハーフタイム明けの第3クォーターは早々に2桁点差とされ、インサイドで存在感を示してきた八村とホーキンソンがファウルトラブルに陥る苦しい展開に。さらにターンオーバーやリバウンドからの速攻を許すなど、一気に21点差の70-91と突き放された。それでも最終第4クォーターは、互いに点を取り合うなか、日本代表は八村と馬場が立て続けに3ポイントを成功。最後の10分間はややプレー強度が落ちた状況ではあったものの30-28と上回り、100得点の大台に乗せた。 日本代表は八村が3ポイント8本中5本を決めてゲームハイの29得点をマーク。復帰戦の渡邊雄太も10得点、河村も12得点8アシストと2桁得点をマーク。9得点の吉井、8得点の馬場も要所で存在感を示した。対するセルビア代表は、NBAシーズンMVPのニコラ・ヨキッチがチーム最多18得点に加え8リバウンド7アシストをマーク。15得点8アシストのボグダン・ボグダノビッチらも含め合計5選手が2桁得点を記録した。 「ショック・ザ・ワールド(世界を驚かそう!)」を合言葉に五輪ベスト8進出(予選ラウンド突破)を目標に掲げている日本代表は、最終調整を経てパリ五輪本番へ。予選ラウンドでは、27日に先日の強化試合でも敗れた“W杯王者”ドイツ代表(同3位)、30日にNBA新人王のビクター・ウェンバンヤマを擁する開催国のフランス代表(同9位)、2日に世界最終予選を勝ち上がってきたブラジル代表(同12位)と対戦する。 ■男子日本代表国際強化試合 試合結果 セルビア 119-100 日本 SRB|33|26|32|28|=119 JPN|23|29|18|30|=100
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