ウォール街「ワッツアップ」調査、CIBCやスタイフェルにも制裁金
(ブルームバーグ): カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)など金融機関数社は、行員や社員の電子通信記録の保全管理を怠ったと米証券取引委員会(SEC)などから指摘され、総額1億1800万ドル(約169億円)余りの制裁金支払いに同意した。
SECと米商品先物取引委員会(CFTC)の24日の発表によれば、制裁金の支払額はCIBCと関連会社2社が4200万ドルで最も多く、スタイフェル・ニコラウス、インベスコ・ディストリビューターズおよびインベスコ・アドバイザーズはそれぞれ3500万ドルを支払う。
「ワッツアップ」や個人の電話など正式に許可されていない通信手段のビジネス利用を巡る調査で、ウォール街の大手金融機関は、これまでに数十億ドルの制裁金支払いに応じたが、対象はさらに拡大している。不正防止のため、金融会社はビジネスに関する通信内容の保全管理が義務付けられている。
ウォール街「ワッツアップ」調査、新たに26金融機関に制裁金-SEC
CIBCの広報担当者は「これらの問題に関するSECとCFTCの決定を尊重する」とコメント。インベスコの広報担当は「コンプライアンス(法令順守)の問題を非常に真剣に受け止めている。この問題が解決したことをうれしく思う」と述べた。
スタイフェルの代理人にもコメントを求めるメッセージを残したが、これまでのところ返答はない。
原題:CIBC, Invesco, Stifel Pay Millions to Settle WhatsApp Probes (2)(抜粋)
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Tom Schoenberg