“本来の”売り場と、“一番売れる”売り場は違う! 西野亮廣から問題提起。「本は本屋さんで売る」が正解だと思っている人が多すぎる!
すべての商品には「本来の売り場」と「一番売れる売り場」がある
これ、いろんなジャンルを越境しているから(いろんな現場に行かせてもらっているから)メチャクチャ分かるのですが…どうやら、すべての商品(作品)には「本来の売り場」と「一番売れる売り場」があるみたいです。 たとえば絵本の「本来の売り場」は、「本屋さん」か「Amazon」「楽天ブックス」といったところでしょう。 ですが、僕の場合、絵本は「個展会場」が一番売れるし、クラウドファンディングなどで「ギフト」として販売した方が本屋さんよりも売れる…というのがある。 それこそ、2024年12月20日~25日に神戸ポートタワーのふもとで開催されるクリスマスマーケットでは、『ジップ&キャンディ』という絵本が子供たちに1100冊以上贈られるわけですが、これは「子供たちに贈りたい」と思ってくださった方々がクラウドファンディングで購入してくださったものです。 『ジップ&キャンディ』を1100冊以上売っている本屋さんなんて世界のどこにもありません。 僕が毎日飲んでいる(今も飲んでいる)CHIMNEY COFFEEのカフェオレベース(オーツミルクで割ると死ぬほど美味いヤツ!)のボトルの「本来の売り場」は、「渋谷の店舗」か「公式HP」だと思うのですが、一番売れるのは『西野亮廣講演会』の会場なんです。 講演会をするたびに、毎回100本ほど売れます。 講演会は毎回400~500キャパなので、5人に1人が買って帰ってくださる。 「講演会はお前のファンが集まってるんだから、そりゃ売れるでしょ」と思われている方もいらっしゃると思うのですが、講演会終わりに絵本はあまり売れないんです。 ビジネス書もそこまで売れない(もう持ってる人が来ているから)。 数ある商品の中でも、講演会終わりに売れるのは「コーヒー」なんです。 コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』は映画館ではなくて、『ボトルジョージ・シアター』の方が売れる。 「自転車の雑誌は本屋さんじゃなくて自転車屋さんの方が売れる」とか、 「チロルチョコはチョコレート売り場じゃなくてレジ前の方が売れる」とか… 本来の売り場よりも売れる売り場があるじゃないですか?