学校休業を延長 埼玉・大野知事が会見(全文1)感染状況ふまえ5月31日まで
週1回程度の登校日も設けず
高田:教育長の高田でございます。それでは県立学校の休業期間の延長について、私からご説明をさせていただきます。現在の県内あるいは東京都内などの感染状況を踏まえまして、昨日、知事から県立学校について5月31日まで休業を延長するよう要請がございました。それを受けまして教育局内で検討し、先ほどの本部会議で今後の方針などについてご説明をさせていただきました。内容については次のとおりであります。 まず県立学校については5月31日まで休業を延長いたします。これまで登校日は学校の実情に応じて週1回程度設けてまいりましたけれども、感染拡大を防止するという観点から今回は設けないことといたします。ただし、特別支援学校につきましては、保護者の方が医療従事者であるとか、あるいは一人親家庭でどうしても仕事が休めないとか、さまざまな事情がございますので、やむを得ない事情がある児童、生徒の受け入れにつきましては、これまでどおり対応させていただきます。 次に休業期間中の教育活動についてでございます。生徒の皆さん、あるいは保護者の皆さまが大変ご心配をされていることと存じます。そこで次のとおり対応いたします。まず学習面でありますけれども、各教科などの年間指導計画に従って、教科書に基づいた課題を与え、電話やメール、ホームページなどを使いながら指導し、適切に評価をするということをこれまで以上に丁寧に進めてまいります。 また、すべての県立高校でYouTubeを活用して授業の動画配信に取り組むことにより学習支援に取り組んでまいります。さらに双方向型の学習につきましては、学校側の通信回線の容量の課題などがありますけれども、できるところから順次取り組みを進めてまいります。また、総合教育センターの家庭学習支援サイトに講義動画をアップし、県内の生徒が使えるよう準備を進めております。
進路指導は可能な限り学校で
次に進路指導についてでございます。高校3年生、あるいは定時制の生徒であれば4年生になりますけれども、卒業後の進路を考える非常に大事な時期を迎えております。通常であれば、この時期に担任との面談などを通しまして進路希望の確認ですとか、あるいは今後の進路決定に至るまでのスケジュールですとか、さまざまな指導を行っているところであります。休業中は登校日を設けないということでありますので、可能な限り個別に生徒を学校に呼んで、担任と時間を掛けて面談をするなど、より丁寧な進路指導に取り組んでまいります。事情があって登校できない生徒には電話やメールなどで対応するなど、丁寧に対応してまいります。 高校生の就職はハローワークが窓口となっております。6月の1日から求人申し込みが始まりますので、生徒にとって参考になるよう、ハローワークや労働局と連携して企業の求人動向などを把握し、小まめに学校に提供してまいります。また、産業労働部とも連携しながら県内企業、経済団体などに対しまして高校生の採用についてお願いをしてまいりたいと考えております。 次に生活面のフォローについてでございます。長期にわたる休業の中で生徒もストレスを感じていることと思います。心のケアや、さまざまな相談窓口の紹介を含めたリーフレットを作成しておりますので、それらを配布して活用してもらおうと考えています。それから休業期間中の部活動は実施をいたしません。給食も提供いたしません。