【スナップ実例】ミリタリーの最旬は「こなれたヴィンテージ感」
結局、お洒落ってちょっとした工夫があるかどうか。料理におけるスパイスじゃありませんが、そのひと振りがあるかないかで結果は大きく変わります。そこで今回は、夏のお洒落が見違える珠玉のひと手間、ひとヒネリひとアイテムを皆さまにご提案。
【お洒落テク1】 いまミリタリーは「ヴィンテージミックス」
ユルリでこなれた時代感は、ミリタリーにも浸透中。ポイントはさらなるヴィンテージ感。選びは、ちょいマニアックでキマりです。
オトコらしさの演出に欠かせないミリタリーも、よりこなれた方向へと進化しています。お手本は、イタオヤきってのヴィンテージの使い手として知られるアレッサンドロ・スクアルツィさん。
この日の主役はヴィンテージ感満載にして定番じゃないカモ柄アウター。こういうのがひとつ入っていると、オトコらしさが俄然板について見えるのですよ。
【お洒落テク2】 季節感のギャップがラグジュアリー「真夏こそサマースエード」
スエードも素材が最高峰なら暑くない。で、リッチなギャップだけが手に入ります。
こちらのオヤジさん、夏なのにスエードジャケットです。でも、ヤセ我慢をしているわけじゃありませんよ。実は素材が薄く、しなやか~な極上のサマースエード。だから、涼しい顔してリッチなギャップを楽しめるのです。
無地の白Tにベージュのカーゴパンツ。そんなシンプルを極めたスタイルにもかかわらず、このオヤジさん、なんだかとってもお洒落ですよね。秘密はズバリシルエット。上ピタッ、下ユルのバランスならこなれて見えるのです。 2024年9月号より 写真/Massi Ninni、仁木岳彦(siteniki.com) 文/竹内虎之介、小曽根広光 撮影協力/Pitti Immagine Uomo