2024年のファッション界を総括! 2024年に最も記憶に残ったファッションモーメント【2024前半編】
2024年4月:ゼンデイヤの『チャレンジャーズ』プレスツアールック
レッドカーペットやスポーツ観戦など、さまざまな場面でそのファッションが注目されたゼンデイヤ。 ルカ・グァダニーノ監督の映画『チャレンジャーズ』のプレスツアーでの装いは、彼女とスタイリストであるロー・ローチが改めて評価されるきっかけとなった。特に映画のテーマを見事に表現した「トム ブラウン」や「ロエベ」、「ルイ・ヴィトン」などの衣装は必見。 写真のプレミア上映会では、「トム ブラウン」のドレスを着用し、“テニスコア”のトレンドを見事に取り入れていた。
2024年4月:ビヨンセのウエスタンルック
キャリアをスタートさせて以来、常にトレンドセッターとなり続けてきたビヨンセ。3月にはアルバム『カウボーイ・カーター』をリリースし、本格的にカントリーミュージックへの進出を果たした。 これまでのカントリー=白人という概念をくつがえし、文化的な意味での変革をもたらしただけでなく、ウエスタンルックの人気を押し上げることにもつながった。カウボーイブーツからボロタイ(ループタイ)まで、ウエスタンスタイルの人気は2025年も続きそう!
2024年4月:WNBAドラフトでのケイトリン・クラーク
大学女子バスケットボールで“史上最高の選手のひとり”と評価された女子バスケ界のスター選手、ケイトリン・クラーク。2024年のWNBAドラフトに登場した彼女は、全身「プラダ」のウェアに身を包み、注目の的に。 著名なブランドの服を着てドラフトに出席した、(男女含めて)史上初のバスケットボール選手となった。
2024年6月:ドリス・ヴァン・ノッテンが退任
自身の名を冠したブランドを設立してから38周年を迎えたドリス・ヴァン・ノッテンは、2024年6月に行われた2025年春夏メンズコレクションで退任した。 1990年代ファッション界に新たなモードの波をもたらした「アントワープの6人」のひとりでもある彼の仕事は、これで一区切りついたと思われるかもしれない。けれども実際はアドバイザーとして引き続きブランドに留まり、今後も長期にわたって関わっていくもよう。
2024年6月:英美術館でナオミ・キャンベルの展示会開催
40年以上ものキャリアを持つナオミ・キャンベルは、まさにファッションの代名詞。 スーパーモデルとしての偉大な功績と、ミューズとしての魅力、ファッション界全体への影響力により、彼女とその輝かしいキャリアにスポットライトを当てた展覧会が開催されている(~2025年4月6日の予定)。 ロンドンのサウス・ケンジントンにあるヴィクトリア&アルバート(V&A)博物館が、モデルを取り上げた展覧会は今回が初。