「さっぽろ雪まつり」来場者が260万人を超す 最後のつどーむ会場も閉幕
【北海道・札幌】2月5日に開幕した「第67回さっぽろ雪まつり」が18日、全日程を終了。実行委によると、今年は260万人を超す来場者が北海道最大の冬の祭典を楽しみました。
アジア観光客や晴天などで「過去最高」
メイン会場である「大通会場」(札幌市中央区)と、氷像中心の「すすきの会場」(同中央区)が11日(木)まで、ファミリー向けの「つどーむ会場」(同東区)が18日(木)までと、今年は開催期間の違う3会場で開かれました。 来場者は260万9000人に上りました。これは会場数が3会場以下になった第44回大会(1993年)以降で最高です。特に大通会場は10日の暴風雪を除くと晴天に恵まれたこともあり、毎日多くの来場者が雪像や北海道の食が集まったブースを楽しみました。 また、インバウンド(訪日外国人観光客)効果も見逃せません。中華圏の旧正月(春節)が7日(日)から13日(土)で雪まつりの会期と重なったことから、雪まつりを主催する札幌観光協会は、アジアからの観光客が過去最大の来場者数につながったと分析しています。 札幌市中心部の2会場よりも1週間会期が長かったつどーむ会場には、65万4000人が来場しました。13、14日には最高気温が8度を超す“春の陽気”になったため、小雪像が解体されるというハプニングもありましたが、同協会によると、今年初お目見えした「スノーストライダー」体験や食によるおもてなしが好評だったということです。
大雪像は現在、解体作業の途中
ちなみに、大通会場では11日の夜中から解体作業がスタート、現在もその途中です。歩行者は通路部分のみ立ち入り可能で、本格的な排雪は3月に入ってから行われる予定です。 雪がなくなると、花時計やとうきびワゴン、ライラックまつりなど季節の風物詩の準備に入る大通公園。もうすぐで、土の匂いとともに北の大地に春がやってきます。 (ライター・橋場了吾)